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【北極冒険6日目】2つのソリ(総重量約110kg)を引きながら20kmもの氷の山を完全に脱す

2014年3月14日

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現在北極点に向けて、無補給単独徒歩でチャレンジしている冒険家の荻田泰永氏。6日目(2014年3月13日)の定期連絡が日本の事務局に入ったので、現在の状況についてお伝えしたいと思う。

・荻田氏からの定期連絡(日本時間 3月13日 10:33)

現在地: 北緯83度14分 西経77度52分
この日の移動距離: 4.5キロ
天候: 晴れ
気温: マイナス35度

・事前に把握していた大乱氷帯

スタートから数日の間、数メートル規模の氷の山と闘いつづけてきた荻田氏。その氷の山(乱氷帯)について、実は冒険が始まる以前に把握していたようだ。事務局のFacebookページには次のようにある。

「カナダ海岸線付近に例年以上の大乱氷帯が20kmにわたって広がっていることがスタート直前に判り、今回の遠征最大の関門を、ソリの積載量が一番重く体も慣れていないスタート直後に超えなければならない事を、当初本人も事務局も非常に懸念していました」

・2つのソリ

歩行を困難にさせるのは、乱氷帯だけでなく、自らの荷物にもその理由がある。というのも、総重量が110kgを超える2つのソリを引きて歩いているからだ。これらは当然約50日の無補給に耐えるだけの必要品である。乱氷帯が辛いからといって、手放す訳にはいかない。

・身体にも変化が

とにかく、最初の難所は越えた。しかし、ここへ来て思わぬ体調の変化。出国前に治療していた左奥歯が痛むとのことである。当たり前の話だが、易々と治療に行けるような環境ではない。何とか痛みに耐えて、この先もがんばって欲しい。

情報提供: 荻田泰永 北極点事務局
参照元: YouTubeFacebook
執筆: 佐藤英典

▼2014年3月13日現在の荻田氏のおおまかな位置


カナダ環境省が公開している北極周辺の衛星写真。赤い点が荻田氏のおおまかな位置(2014年3月13日の画像)

▼大乱氷帯を脱したあとの荻田氏の一言
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カナダ ヌナブト バッフィン・リージョン
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