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【北極冒険4日目】予想以上の乱氷帯に苦戦 / のびつつある日照時間が助けに

2014年3月12日

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現在北極点に向けて、無補給単独徒歩でチャレンジしている冒険家の荻田泰永氏。4日目(2014年3月11日)の連絡が日本の事務局に入ったので、現在の状況についてお伝えしたい。

・荻田氏からの定期連絡(日本時間 3月11日 10:12)

現在地: 北緯83度9分 西経77度49分
この日の移動距離: 3.3キロ
天候: 晴れ
気温: マイナス32度

・今までにない乱氷帯

4日目に抜けると予想していた氷の山、「乱氷帯」に苦戦しているようだ。荻田氏は、「乱氷帯は予想以上に大きく立ちはだかり、今までにない程キツいが何とか越えて行っている」と報告している。これまでに何度となく北極冒険をしている彼が、「今までにない」というのだから、相当過酷な状況にあると想像できる。

・日照時間が1時間のびる

だが、越えつつあるとの報告にまずは一安心。また、日の出日の入りの時刻が15分ずつのびており、出発した日(3月7日)と比べて1時間も日照時間がのびているとのことだ。したがって、行動できる時間も長くなってきている。どうにかのびた時間をいかして、困難な状況を打破して欲しい。

情報提供: 荻田泰永 北極点事務局
参照元: YouTube
執筆: 佐藤英典

▼2014年3月11日現在の荻田氏のおおまかな位置


カナダ環境省が公開している北極周辺の衛星写真。赤い点が荻田氏のおおまかな位置(2014年3月12日の画像)

▼3月11日、東日本大震災から3年に寄せて荻田氏のメッセージ
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