日本最大のネットオークションサイト『ヤフオク!』で、かつて猛威を振るった詐欺があった。勝手に命名するならば、オレオレ詐欺ならぬ「オレ出品者オレ出品者詐欺」である。あまりにも被害者が続出したためか、ヤフオク!側もシステム見直しなどの対応をし、今ではもう、これと同じ詐欺は発生していない。……たぶん。
ということで今回ご紹介したいのは、2004年に発生した「オレ出品者オレ出品者詐欺」の被害者が描いた追跡調査マンガである。遠い昔の話だが、勉強のためにも読んでおいて損はない。ネット詐欺の初歩的な “ワナ” を駆使したケースである。
漫画の作者はマミヤ狂四郎。主人公は、毎度おなじみ正義の学ラン「アングラ君」だが、実際に詐欺の被害に遭ったのはマミヤ自身である。締め切り直前にパソコンが壊れ、急遽、もう一台のパソコンが必要だった “その時” に、マミヤはまんまと騙された。
漫画のURLは(http://wp.me/p25BsW-1Dto)。被害額は6万5000円。だけど絶対許さない。「オレを騙すとはいい度胸だ。地獄の果てまで追っかけてやる!」と鼻息荒くアングラ君は徹底調査。警察なんて役に立たない! なお、この経験は数年後に『楽天アカウント乗っ取り詐欺』へとシンクロする。興味のある人は要チェックだ。
漫画: マミヤ狂四郎
※「つづく」と書いてありますが、結局「つづきません」でした。
▲雑誌『ネットボンバー vol.1(2004年)』(桃園書房)に掲載。ならびに、マミヤ狂四郎著『電NOWジャーニー』(三才ブックス)にも収録。