失恋の特効薬が発明できたら、それこそノーベル賞ものでしょう! それくらい、失恋とはダメージが大きいものです。個人的には、なんだかんだで「時間」が解決してくれるものと思っています。
しかし、この案はすでに語り尽くされているので、「失恋の特効薬は時間である!」と発表したところで、ノーベル賞はもらえないでしょう。そもそも、ひとくちに「時間」といっても、短時間でOKの人もいれば、長時間を要する人もいます。短時間派は、「ひと晩泣いたら翌朝にはスッキリ!」とケロッとしているものですが、長時間派は数週間から数カ月、いやケースによっては数年引きずる人もいるくらいです。
失った恋のために、数年間もクヨクヨして過ごすのはもったいないですよね。そうならないためにも、やはり「新しい恋」を探すことをオススメします。失業と一緒です。平成の大不況下、職を失う人も少なくないでしょうが、失業したら次の職探しをするものですよね。「失業のショックを何年も引きずっていて……」とセンチメンタルに浸っていてはおまんま食いっぱぐれてしまいます。
次の恋探しをするときは、元恋人とは違ったタイプに目を向けるのが、失恋モードをさっさと抜け出すポイントです。「カレ(カノジョ)のような人はいないものか」と、元恋人を基準にしてしまうと、新規の相手がどうしても見劣りしてしまいます。そりゃそうですよね、引きずるほど好きだった元恋人と、さっき知り合ったばかりの人では、前者に軍配があがるのは当たり前。頭を切り替えて、全く逆方向を見てみましょう!
「元カレはイケメンだったけど、売れないミュージシャンで金銭的に余裕がなく、まともなデートをしたことがなかった」という人は、石油王やマハラジャとまでいかなくても、ある程度安定したサラリーマン男性に目を向けてみてください。「270円居酒屋以外で食事をするって久しぶり!」、「風呂ナシ共同トイレのアパートでは喘ぎ声を押し殺すのが当たり前だったけど、鉄筋コンクリートのマンションでは洋ピン女優のようにシャウト出来ちゃうのね!」など、新鮮な発見が多々あるでしょう。
「元カノは総合職のキャリアウーマンで芯の強い女性だったが、絶望的に料理がヘタだった」という人は、料理が趣味の腰掛けOLにアプローチするのもアリです。「友人を招いてのホームパーティーで、彼女の手料理が大好評! 鼻が高いぜ!」、「そのぶん夜は、俺が彼女を料理してやるぜ、ぐへへ」と、精力もアップにて一石二鳥です。
新しい恋に目を向ける気分になれない人もいるでしょう。そういうときは、「仕事や趣味に打ち込むことが特効薬です!」という考え方が一般的ですが、まったく効果が感じられないこともありますよね。そりゃそうです、仕事や趣味は、失恋前から自分にとってごく日常的なもの。若干のやる気を出したところで、劇的に気持ちが切り替わることはないでしょう。
それよりも、意図的に非日常的な体験をしてみるのも一興ですよ。旅行程度では生ぬるいですね。どうせなら、ジェットコースター(子供騙しのメルヘン系ではなく、上級者向けの本格的な絶叫マシン)に乗る・スカイダイビングやバンジージャンプに挑戦する・ヌード撮影をする(一般人向けのヌード撮影を請け負っているフォトスタジオもあります)など、過激な体験でなければ意味がありません。過激な体験をすることによって、失恋の悩みがちっぽけに思えてくる効果が期待できます。
失恋は辛く悲しいものですが、さっさと頭を切り替えて、前に進みましょう。