大手アパレル通販サイト「ZOZOTOWN」(株式会社スタートトゥデイ)社長、前澤友作氏のTwitterでの発言が物議をかもしている。前澤社長は、とあるTwitterユーザーのZOZOTOWNに関するつぶやきに怒りを感じ、その内容を批判した。しかしそのユーザーの発言は同社や社長に対しての苦情ではなく、単なる独り言だったのだ。
直接言われたわけでもない発言を公然と批判した社長の行動に多くのインターネットユーザーが不快感を示し、炎上する事態となったのである。以下は事の発端となった前澤社長の発言である。
「詐欺?? ただで商品が届くと思うんじゃねぇよ。お前ん家まで汗水たらしてヤマトの宅配会社の人がわざわざ運んでくれてんだよ。お前みたいな感謝のない奴は二度と注文しなくていいわ」(Twitterより引用)
前澤社長が「お前」と言っている相手は、送料の高さについて独り言としてつぶやいたのだと思われる。だが、これを見た社長が「二度と注文しなくていいわ」と発言。これを見た他のTwitterユーザーは不快感をあらわにして、「経営者の発言ではない」や「直接言われた苦情でもないのに」などの反応をしているのである。一時前澤社長のTwitterは炎上状態になったのだが、翌日に謝罪するとともに次のように投稿している。
「私の軽率な発言により多大なご迷惑をおかけしたお相手の方に心よりお詫び申し上げます。それでもZOZOを利用してくださるという内容のツイートをしてくださったことを知り、改めて自分の未熟さを痛感し恥じるとともに、経営者としても、さらなる顧客サービスの向上に全力で努めて参る所存です」
「最後に、いつも当社を応援くださっているお客さま、取引先の皆さま、株主の皆さま。皆さまの失望と不安を想像すると胸が痛みます。もう一度皆さまに信頼していただけるよう、そして皆さまとのつながりが消えぬよう、必死にやり直します。今後も叱咤激励のほどよろしくお願いいたします」(以上、Twitterより引用)
彼の夢は「世界平和」なのだとか。会社を上場する際に、証券取引所でTシャツに「NO WAR」とメッセージをつづったのは有名な話である。そのような大きなビジョンを持っていながら、どうして苦情でもない他人のつぶやきを引き合いに出し、「お前みたいな感謝のない奴は……」と発言してしまったのだろうか? いずれにしても、影響力の大きい人物だけに、Twitterの利用には十分に気をつけて頂きたいものだ。
参照元:Twitter @yousuck2020