先日、美容院でふと手にした女性誌に、アラサー男性3名による座談会が掲載されていました。テーマは「女性の私服」について。仕事中は制服の人も、始業前や終業後は私服姿を見せることがありますよね。「男性は、どうせ女性のファッションに無頓着」かと思いきや、意外と細かくチェックしているようです。

「週のアタマからイケイケなファッションだとドン引きする」とか「居酒屋デートにドレッシーな格好で来られるのは迷惑」、「かばんが小さいと、ちゃんと仕事しているのか疑わしい」等々。これを読んだ女性陣の中には、「ピーコやドン小西じゃあるまいし、ゴチャゴチャうるせえよ!」と苛立ちを覚えた人もいるかもしれませんね。

しかし、なんだかんだで「清楚な女性」が男性ウケするのは仕方ないこと。私たち女性が、「オトコらしい男性がいい」と思うように、男性も「オンナらしい女性」に惹かれるものなのです。

「月曜日だろうと火曜日だろうとヒョウ柄のボディコンを着たい!」という女性もいるでしょう。居酒屋だろうとガード下のヤキトリ屋だろうと、フリルやレースで臨みたい女性もいるでしょう。小さいかばんのほうが持ち運びもラクです。

しかし、「男性ウケ」を優先させるなら、ヒョウ柄ボディコンもフリルもレースも小さいバッグも諦めましょう。二兎を追う者は一兎も得ず、といいます。男性ウケしたいし、自己流ファッションも楽しみたいというのは贅沢です。

ヒョウ柄ボディコンやフリル・レースや小さいかばんは、彼氏が出来るまでクローゼットの奥深くに封印してください。そして、月曜日はジャケット着用のきっちりとしたファッションで、居酒屋デートにはジーンズなどカジュアル系で、かばんは……、ばくさんのかばんほど大きくする必要はありませんが、書類が入っていそうなサイズのものを持つようにしましょう。実際に書類を持ち歩かなくてもけっこうです。「仕事もきちんとしていますよ」、「結婚後は専業主婦になりたいだなんて微塵も思っていない、働く女性ですよ」というアピール目的ですから。

ヒョウ柄ボディコンでも、フリルやレースでも、小さいかばんでも中身は清楚で、仕事もバリバリこなしている女性はたくさんいることでしょう。しかし、ファッションのせいでマイナスイメージを持たれるのはしゃくですよね。「彼氏が出来るまでの演出」だと思って割り切りましょう。

自分の意に反するファッションはどうしてもストレスが溜まるという人は、下着オシャレを楽しむのも一興です。下着なら、他者に見せるわけでもなし、ヒョウ柄だろうとフリルやレースだろうと、具がはみ出そうなくらい小さいパンツでも誰も文句は言いません。仮に男性と一夜を共にすることになり、下着姿を見せることになったとしても、清楚な洋服とのギャップに、狂喜乱舞されること間違いなしでしょう。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ