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【伝説のラーメンを求めて】もはや説明するまでもない秋葉原ラーメン界の名店中の名店『青島食堂』のショウガ風味ラーメンにホロリと感動

2012年9月10日

先日、かつて秋葉原駅前にあった伝説のラーメン屋『ラーメンいすず』についてのコラムを書いた。一度食べたら忘れられないショウガ風味。ファンも多かったが、十数年前に惜しくも閉店。熱烈な支持者は今でもいすずの味を思い出し、「いすずみたいなラーメン」を追い求めている。

ネット上にはチラホラと「あのお店のラーメンがいすずっぽかった」という勇者からの情報が書き込まれているが、実際に食べてみないと分からない。果たして本当にいすず風なのかは、自分の舌で確かめるしかないのである。

そんななか、よく「いすずっぽい」と話題になるお店がある。しかも場所も秋葉原。お店の名前は『青島食堂』。あまりにも美味く、あまりにも名店。様々なラーメンランキングでも上位の常連だ。今回はそんな『青島食堂』に行ってみた。

・秋葉原に登場してから即ブッチギリの人気店に
新潟県長岡市にある人気ラーメン店『青島食堂』が東京・秋葉原に進出したのは2009年の7月。いわゆるメインの “アキバ” とは逆方面のエリアにあるが、秋葉原に登場してからソッコーで行列のできる人気店になった。味はもちろん、ショウガのきいた長岡系「生姜醤油ラーメン」である。

私がはじめて青島食堂に行ったのは2010年の春。その当時、ネットのラーメンランキングの東京・醤油系では3位か4位に位置してた。もちろんお店の外は行列だ。現在、同じサイトで調べてみると20位になっていたが、いまなお長蛇の行列ができている。

・秋葉原+カウンター+食券機+“食券見せ”に「いすず」の思い出がよみがえる
青島食堂でラーメンにたどり着くまでの流れはこう。秋葉原の路上に行列→入店→食券機で食券を買う→カウンター後ろのベンチで待機→その最中に店員さんが「食券見せてください」と聞いてくるから見せる→誰かが食べ終えたら行列先頭のお客さんがその席に座る→食券見せる→ラーメン出てくる……だ。

なぜわざわざ流れを書くのかというと、このなかに「いすず」を連想させるワードがいくつも含まれているからである。「行列」と「食券機」、そして「行列待機中に食券を見せるプレイ」である。さらに場所は秋葉原。お店もカウンターのみである。しかも出てくるのはショウガ風味の醤油ラーメン……。いすずの思い出がフラッシュバックしてくるのである。

・青島食堂のラーメンは「いすず」に近い?
席が空く。行列の先頭はこの私。その空いた席にドシリと座ると、まず出てくるのが氷の入ったお水である。キンキンに冷えており、実に美味い。そして間もなくホッカホカの青島ラーメンがカウンターに置かれる。価格は並で700円だ。具は、のり、ナルト、ほうれん草、ねぎ、メンマ、そして味の染みた超絶に美味いチャーシューである。

まずはズズッ……とスープを飲む。――ウム! 醤油+ショウガの良い風味だ。そして矢継ぎ早に麺を食べる! ジュバッ、ジュバッと一気に食べる。小さくほぐれてしまったチャーシューが麺に絡んでくる。一緒に食べる。ハムッ、ハムッ……。

――結論から書こう。青島食堂の「青島ラーメン」は、いすずの味ではない。もう何度も行っているので、そんなことは知っていたが、改めて食べても「いすずの味」ではないことを再確認。味として共通しているのは “しょうが風味” なだけである。

だがしかし、だがしかし……青島ラーメンは圧倒的に美味い。こう言っては元も子もないが、いすずより美味いといっても過言ではない。麺とスープと具のバランスが絶妙であり、ぐうの音も出ないほどに完璧なラーメンである。いすずの味は、この青島ラーメンの味を、もっとジャンクにした感じだ。

絶えることなくやってくるお客さんたち。カウンター後ろの待機席も満席であり、店の外にも行列ができているのが見える。青島ラーメンを食べ終えた私は「ごっそさん」と言って席を立ち、ティッシュでビッと鼻をかんだ。いすずではなかった。だが、とても満足だ。

■お店データ 『青島食堂 秋葉原店』
住所:東京都千代田区神田佐久間町3-20-1
営業時間:11:30~19:00(なくなり次第終了)
定休日:火曜日

Report:GO羽鳥

▼アップでどうぞ

▼麺もうまい

▼この食券機だけで思い出がフラッシュバック

▼いつも行列

▼青い看板が目印だ

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東京都千代田区神田佐久間町3-20-1
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