ロケットニュース24

3Dカメラを使わずに「擬似的に立体視」できる画像を撮影しよう! 見てみよう!

2012年5月18日

3D画像を撮影したいのに、対応したカメラがない! 3D画像を見たいのに対応したテレビや端末を持ってない! そんな方のために、これらの機器を持っていなくても擬似的に立体視を体験できる方法をお伝えしたい。この方法を使えば、3Dの雰囲気を味わうことができる。まず用意するものは以下の通り。

・擬似的に3Dを体験するために用意するもの
カメラ(スマホでも可)
三脚(カメラを固定できるもの)
フリーソフト「ステレオフォトメーカー」

以上である。実際に立体視できるようになる訳ではないのだが、複数枚近しいアングルの画像を用意して、GIFアニメーションを作るのである。用意した画像をアニメで繰り返し表示することにより、立体感を味わうのだ。PC用フリーソフトの「ステレオフォトメーカー」は、画像を2枚選ぶだけでGIFアニメを作ることができる優れたソフトだ。撮影とソフトの使い方は以下の手順で行う。

・GIFアニメーションを作る
1.三脚などを使って、カメラをできるだけ安定した状態にする
2.連写機能で被写体を撮影(可能ならわずかに左右にずらし、角度の差をつくる)
3.ステレオフォトメーカーで、「左右別々の画像を開く」を選択
4.近しいアングルの画像を2枚選択すると、画面の左右に画像が展開される
5.メニューから「ステレオ形式」 → 「片側画像表示」 → 「左右交互表示」を選択
6.すると、交互に画像が表示されGIFアニメは完成

撮影状況が良ければ、一発で立体感を得られるのだが、左右の画像の色や角度が異なると、違和感をおぼえる。そこで、左右画像位置を「矢印キー」で調整し、メニューの「調整」 → 「自動左右色調整」で、色具合を調整する。

実は記者(私)も3Dを楽しめる機器を持ち合わせていなかったので、なんとかできないかと思い、撮影とGIFアニメ制作を繰り返してみた。率直に申し上げて、3Dカメラの精度には及ばない。しかしながら、何度か撮影を重ねて画像調整を繰り返した結果、ある程度の飛び出す画像を楽しむことができた。

ちなみにステレオフォトメーカーは、当サイトで過去に紹介した立体視画像(拡張子「.MPO」)を読み込むこともできる。「.MPO」を読み込んでGIFアニメにすれば、自分で撮影するよりも安定したアニメを楽しむことも可能だ。「3D機器を持っていなくて、見ることができなかった」という方は「 http://goo.gl/iTAOx 」から画像をダウンロードして試して頂きたい。

Photo:Rocketnews24
モデル:神谷えりな / アリスプロジェクト「OZ」
参照元:ステレオフォトメーカー

▼ 記者はビデオショルダーで撮影にチャレンジ

▼ こちらがステレオフォトメーカーの起動時の画面。「左右別々の画像を開く」を選択し、左右の画像を展開

▼ メニューから「左右交互表示」を選択

▼ 画像ひとつになったら、切り替え時間を設定し、より見やすくする

▼ こちらが撮影した2枚の画像を重ね合わせたGIFアニメ。わずかに奥行きを感じる

▼ 3Dレンズをつけたカメラで撮影した「.MPO」ファイルを読み込んだもの

▼ 3D対応のスマホで撮影した、「.MPO」を読み込んだもの

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