「さしすせそ」と聞くと、貴方は何を連想しますか?  一般的なのは、料理における基本調味料ですね。言うまでもなく、「砂糖・塩・酢・醤油・味噌」を指します。ほかには、主婦の心得としての「さしすせそ」もあります。

「裁縫・躾・炊事・洗濯・掃除」のことです。ですが最近は、女性から男性に対する褒め言葉としての「さしすせそ」が主流になりつつあるようです。

まずは、「さすが」。確かにこれは、言われると嬉しい褒め言葉ですね。例えば、「さすが理系!  詳しいのね」と言われて、悪い気がする人はいないでしょう。目上の人にも使える言葉ですので、年の差恋愛中の人にも是非活用して頂きたい言葉です。

とはいえ、何に対しても「さすが」を連発するのはNG。「さすがすけこまし! 手が早いのね」などは、褒め言葉でもなんでもありません。誘ってくれて嬉しいという想いは、別の形で伝えることにしましょう。

次に「知らなかった」。これまた男心をくすぐる言葉です。というのも、「知らなかった」という言葉には、「初めて知りました」という意が含まれるからです。昔から、「男性は『最初のオトコ』になりたがり、女性は『最後のオンナ』になりたがる」と言われていますよね。

「知らなかった」という言葉は、初物に惹かれてしまう男性の本能を刺激してやまないわけです。イメージ的に、「ベッドシーンで用いる言葉」という印象が強いかもしれませんが、「このレストランって、夜に来るとこんなに雰囲気いいのね。知らなかったわ」など、日常会話にもどんどん織り交ぜましょう。無知と思われない程度に。

「す」は、「すごーい」。「さすが」や「知らなかった」よりも簡単に使えます。但し、簡単なぶん、心をこめて発しないと、途端に嘘くさくなるという点を注意しましょう。

そして、「センスいいね」。これは、前述の「すごい」と反対で、ちょっと難しいかもしれません。センスのいい人に対して言うぶんにはけっこうですが、そうでない人に対しては使えない言葉だからです。そう考えると、「セックスしよ!」のほうが万人ウケするでしょうね。

センスの良し悪しは人それぞれ個人差がありますが、セックスがキライという男性はいないでしょうから。とはいえ、言い方やタイミングを間違えるとドン引きされます。諸刃の剣といえる言葉です。

最後に、「そうなんだ」。相手の話をきちんと聞いていますよ、というアピールにもなりますね。さらには、仮に相手の発言に対して異論があったとしても、ひと呼吸置かせられるという効果もあります。よって、感情的にならずに済みますね。「そうなんだ。でも、借金はいけないと思う」というのと、いきなり「借金はいけないと思う」と断言してしまうのは、だいぶニュアンスが違いますよね。

以上5つ、全部いっきに使うのはあざとくなるでしょうから、1~2つ程度をチョイスして取り入れてみてください。「セックスしよ」と「知らなかった! こんなの初めて」の組み合わせがオススメです。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子