2011年3月11日に発生した東日本大震災。津波の被害もさることながら、原発事故による汚染の被害はいまだ深刻な状態である。当然ながら、福島の原発周辺は立ち居入禁止区域となっている。

そんな原発にほど近い、福島浜通りから長時間撮影した星空の光景が、あまりにも美しく、かつ考えさせられる内容なので紹介したい。YouTubeにアップされた動画のタイトルは「Time Lapse #053 福島浜通り Fukushima Hamadori 2012-03」である。

動画の説明欄には「福島県の浜通り、南相馬市の市街地を南下すると、原発から半径20キロの立ち入り禁止区域があります。ここから先は立ち入ることが厳しく制限されています。(中略)空には満点の星が輝いています。いつか、この先の地でまたあの頃のように。」と書かれている。

その言葉通り、約2分半の動画には、キラキラと輝く満天の星空が映しだされているではないか。流れ星も飛んでいる。水平線の向こうから、次々と星たちが天にのぼっていく。そして動画の最後は、「いつかまた、この大地で」というメッセージと共に、美しい朝焼けの光景が映しだされている。

一説によると、東京電力福島第一原発の廃炉完了までには30~40年かかるといわれている。動画撮影者の「いつかまた、この大地で」、「いつか、この先の地でまたあの頃のように。」という言葉が実現されることを切に願うばかりである。

参照元:Youtube aomorigonta
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