2012年1月29日全豪オープン男子シングルス決勝で、テニス史に残る熱戦が展開された。セルビアのノバク・ジョコビッチ選手とスペインのラファエル・ナダル選手は、互いに一歩も譲らない死闘を繰り広げ、終わってみると、試合時間が5時間53分にも及ぶという衝撃の結果に。

これはテニス四大大会の決勝において最長記録であり、多くのテニスファンがその熱い戦いに魅了された。そして激闘の末、優勝トロフィーはジョコビッチ選手の手に渡ったのだが、会場の観客、世界のテニスファンたちは、己の限界に挑戦しながら戦った2人の両選手に、大きな拍手を送り、試合は感動のフィナーレを見せた。

しかしその後の閉会式で、2人はとてもつらい時間を過ごすこととなる。なぜなら閉会スピーチを立ったまま、ずっと聞き続けなければならなかったから。

この様子は、「Djokovic and Nadal nearly collapse —Australian Open 2012 Championship Final」というタイトルのYouTube動画に映っており、多くのユーザーたちが苦しそうに立っている2人を、コメントを通して労(いた)わっている。以下が、動画に寄せられたユーザーたちの声である。
 
「かわいそうな2人」
「2人とも疲れてんだよ。話すのやめろよ」
「動画1:22のノバク、『まだ話すのか?』ってあきれてるね」
「見ていると、自分も痛くなってくる」
「ナダルがとても怒っているように見える。ハハハ」
「2人を早く座らせろよ」
「動画3:10で、やっとイスを持ってきたよ」
「2人とも『早くスピーチ終れ!』って思ってるんだろうね」
「本当にかわいそう。2人とも今にも倒れそうじゃん」
 
しかしなかには、「もし本当にスポーツをしていたら、立っていられる気力があるはず」というコメントも寄せられている。みなさんは、今回の全豪オープンの閉会式をどう捉えるだろうか? スピーチのあり方を問うという意味でも、非常に考えさせられる映像である。

(文=田代大一朗

参照元:YouTube/alekohr

▼こちらがその動画。1:17~で2人の疲れが見てとれる