01から43までの43種類の数字から、6個を選択する宝くじ(全国自治宝くじ)のロト6で、非常に珍しい現象が発生した。大抵は1等の方が当選金額が高くなるはずなのだが、今回(2012年1月19日 第625回)の1等と2等の当選金額が逆転したのである。

1等が1609万5600円であったのに対して、2等が2690万2500円。なんと1000万円も2等の方が高くなってしまっているのだ。一体どうして、このようなことが起きるのだろうか? このくじを運営している、みずほ銀行宝くじ部に問い合わせみた。

実は1・2等の逆転現象は過去に2度発生おり、今回が3度目だ。初めて起きたのが、第84回(2002年5月16日) で1等1569万2300円であったのに対して、2等3001万1300円。二回目が第230回(2005年3月17日)で1等181万4700円・2等940万5200円であった。そして今回3度目となったのである。いずれの回も、1等の口数が2等を上回っている。

より詳しくその仕組みを確かめるために、宝くじ部に尋ねると、どうやら当選金が決まる仕組みに秘密がありそうだ。

ロト6の販売総額は約25億円、このうち約45パーセントが当選金の配当になる。最初に5等当選分に配当が割り当てられ(1000円 × 口数)、残り1~4等に一定の割合で配当されるのだ。その配当金をさらに口数で割るために、1等より2等の口数が少なかった場合に、当選金額が逆転する可能性が出てくるのである。

今回も1等13口に対して、2等は7口と半分。そのため額が高くなってしまったようだ。

とにかく、今回2等が当選した方は本当に運がよかった、当選金をもらえるだけでも十分幸運なのだが、さらにロト6の歴史においても稀な出来事に遭遇したといえるのではないだろうか。

参照元:みずほ銀行 宝くじコーナー