イギリスの科学技術サイト「T3.Com」より、過去50年間で最も偉大な発明トップテンが発表された。第1位はアップル社のiPhone。これはなるほどと言ったところだが、続いてアップル社のiPodを押さえ2位となったのは、ソニーのWalkman(ウォークマン)の初期モデル(カセットテープタイプ)であったことがわかった。

ソニー・Walkmanは今から32年前の1979年に発売。世界で初めてのポータブル音楽プレイヤーだ。

発売当時のモデルはカセットテープ式。イヤホンジャックが2つあり、1台で2人が同じ音楽を楽しめるというメリットもあるものの、現在のMP3プレイヤーが数千曲保存が可能であるのに対し、カセットは多くて25曲程度しか入らない。

機能的にはMP3プレイヤーの方が勝っていると言えよう。だが今回の調査ではWalkmanの「音楽を持ち歩ける」という技術が今日の音楽プレイヤー技術の基礎となる画期的な発明であったと評価されたそうだ。

T3.Comの編集キーラン・アルジェ氏によると「初期版のWalkmanが発売から30年後、その評価が最新式のiPodを超えるとは、まさに『偉大な発明』だ。これはソニーの音楽プレイヤーの開発力を証明したことに他ならない」とし、「Walkmanの発明こそ我々と音楽を取り巻く世界を変えたと言える」としている。

なお、その他ランキングは以下の通りである。
 
1位:アップル社「iPhone」
2位:ソニー「Walkman」
3位:アップル社「iPod」
4位:マイクロソフト「Windows」
5位:アップル社「iPad」
6位:Youtube
7位:ソニー・ブラウン管「トリニトロン」
8位:Sky+
9位:Facebook
10位:VHS録画機

これらランクインしたものに共通するのは、驚きとともに迎えられ、かつ手放せなくなったものであると言える。

参照元:cnBeta.com(中国語)