東京電力によると、7月1日から電気の需給状況をわかりやすく伝えるために「でんき予報」を公開するという。これは5分ごとの使用実績や、翌日の電力需給見通しを伝えるもの。このページはパソコンやケータイでの閲覧が可能で、これにより消費者の節電目安の参考に役立てて欲しいと考えているようだ。

6月9日に同社が発表したところによると、「でんき予報」は毎日18時をめどに翌日の需給見通しを公開。また、グラフで5分間隔で使用実績を表示し、ピーク時の供給力と比較して、節電に取り組む時間帯を提示する。もし仮に、需要量が供給量をひっ迫することが予想された場合、次の4つの危機レベルに応じてメッセージが表示される。
 
【でんき予報 / 4つの危機レベルに応じて表示されるメッセージ】
危機レベル1.
節電にご協力いただき、ありがとうございます。皆様のご協力により、電気の供給は、比較的余裕のある一日となりそうです

危機レベル2.
電気の供給は、厳しくなることが予想されます。ご迷惑をおかけしますが、9時~20時までの間、節電にご協力をお願いいたします

危機レベル3.
電気の供給は、大変厳しい見通しです。9時~20時までの間、電気のご使用をできるだけ控えていただきますようご協力をお願いいたします。

危機レベル4.
電気が不足する可能性があります。9時~20時までの間、電気のご使用をお控えくださいますようご協力をお願いいたします。
 
電力予想に応じて、それぞれのメッセージが表示される。なお、4番目のメッセージについては、政府から発出される「需給ひっ迫警報(仮称)」と同調したものになるとのこと。大変分かりやすいのは確かだが、仮に電力がひっ迫し、最高レベルのメッセージが発せられた場合に、どこまで節電努力をするべきなのだろうか?

また、9~20時では人によって行動が異なるため、節電できる努力も変わってくる。可能なら、もう少し詳細な時間区分にしていただきたいのだが……。また同社は、6月9日の発表で、夏の計画停電は原則不実施と伝えている。

参照元:東京電力