以前の記事でプロジェクターでタッチスクリーンを可能にする「LightTouch」を紹介したのだが、製造販売メーカーでさらにすごい製品が開発されている。それは、車のメーター機能をフロントガラスに映し出すというものだ。スピードやガソリン残量を、フロントガラスで確認できるようになれば、目の前スッキリ。快適なドライブが楽しめそうだ。
夢のメーターの開発を行っているのは、「Light Blue Optics社」である。同社は赤外線センサーを搭載したプロジェクターを製造しており、この投影技術を応用して、フロントガラス・バックミラー・サイドミラーに、運転に関する情報を表示できる「Light Speed」の開発を進めている。
同社によれば、運転者は計器類を見るために、0.777秒間視界が前方から離れるという。仮に高速道路で時速100キロで走行していた場合に、このほんの少しの時間で20メートル以上走行してしまうことになるのだ。
計器を見る度に視界が遮られるのを防ぐために、同社はこの装置を開発しているのである。実際に車両に搭載されるようになれば、前方を見たまま、速度やエンジンの回転数を確認できる。
すでにBMW社との共同開発が進んでおり、「MINI Crossover Concept Car」に実装して、2008年のモーターショーで披露しているのである。車から計器が消える日も、近いのではないだろうか。
参照元:Light Speed(英文)