ロケットニュース24

【闇の大人たち】第6回:台湾・中国、即席メンバトル

2010年12月10日

アジアの裏路地にひろがる深淵を検証すべく、世界を旅して15年。

突然ですが、今回はプノンペンの中華系スーパーで入手した台湾・中国それぞれのカップラーメンを食べ比べてみたい。

偶然だが、対戦するのはどちらも「和風」をイメージした商品。あらかじめ不公平のないよう、同価格帯 (双方100円弱)のものをチョイスしてます。意外に高いね!

■台湾代表 WAKUWAKU拉麺道シリーズ
台湾の即席ラーメンシェアNO.1企業、統一食品の自信作。「博多とんこつ味」「札幌みそ味」の二種類がある。

パッケージの日本語表記もきっちり正確。適度にコシのある麺、無難なスープ、コーン・ネギ・魚肉ソーセージ風の謎肉と具だくさん。日本のコンビニに置いてあっても許容範囲内の出来。十点満点中、七点!

■中国代表 EDO Pack Noodle Time 江戸拉麺シリーズ
メーカー不明。お店にあった「札幌豚骨味」「沖縄海鮮味」「熊本地鶏味」の三フレーバーをすべて購入。お湯をいれながらよくよく考えると、札幌+豚骨、沖縄+海鮮、熊本+地鶏と、味の組み合わせが全部間違ってるような気がしてならない。

パッケージ写真にはエビだのチャーシューだの鶏手羽だのが写っているが、もちろんそんなものが入ってるわけがないのはいいとして、具は1ミリ×1ミリの細切れネギ10枚オンリー! いくらなんでもひもじすぎる眺め。おまけに、札幌も沖縄も熊本も、どのフレーバーも完全に同じ味。スープの色変えてるだけか!

加えて、麺のお湯を吸い込む速度が異常に早く、パッケージに記されていた「熱湯二分」でフタを開けると、すでにびろびろの焼きそば状態。カップ半分近くまでスープが消失。麺もスープも粉っぽく、生涯喰った中で最悪の代物。日本ラーメンの評判を落とすための陰謀としか思えない製品であった! 十点満点中、マイナス七点!

わかっていたけど、台湾の勝ち!
(取材・文・写真=クーロン黒沢

▼台湾代表 WAKUWAKU拉麺道 博多とんこつ、札幌味噌

▼台湾代表にお湯を注ぐ。見た目でもう安心です

▼台湾代表とんこつ味 無難な味に仕上がってます

▼対する中国代表・江戸ラーメン熊本味

▼江戸なのに熊本味。鶏野菜味が突出する

▼スープは吸い込まれ麺はぼそぼそ。ひどすぎ

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