今、Twitterで話題となっている「悲しすぎるネパールカレー屋」がある。店主のつぶやきを見ると、ほとんどがつたない日本語でのネガティブな発言となっており、哀愁を誘う内容。
しかしブログや掲示板での評価を見ると、どれも美味しいと絶賛されている。美味しいのに客が来ないとは、これまた悲しい。そこで、実際にカレー屋を訪問し、どのような店であるか取材する事にした。
11時30分に到着。すると、まだ店内には1人しか客がいなかった。店主のビカスさんへTwitterで話題となっている事を話し、取材を申し込むと
「ワタシ、外国人ダカラアマリインターネットワカリマセン。デモ、ハジメテのお店ダカラ、ドウナルカコワイ。人気デナクテヨイノデ、フツウニナリタイ……」
とのこと。話してみると、非常に謙虚で人柄の良い、真面目な方であるとの印象を受けた。店名の「だいすき日本」の名の通り、本当に日本が大好きで、真面目に営業をしているのだろう。
実際にお店の詳しい取材は、心配なので考えさせてほしいとの事だったが、味の評価であれば問題ないと許可を頂けたので、今回は味の評価をメインにお伝えしよう。
今回頂いたのは「二種のカレーセット」だ。4種類あるカレーの中から、2種類のカレーを選ぶ事ができる。記者はマトンカレーとキーマカレーをチョイスした。
実際に食べてみると、インドカレーのようなサラサラしたルーではなく、クリーミーなネパールカレー独特のルーのようだ。マトンカレーは羊肉独特の臭みもなく、トマトの酸味が効いていて非常に美味しい。キーマカレーもひき肉のうまみが肉自体にも残り、かつ、ルーからも感じられる逸品となっていた。
12時過ぎに店を後にする頃には、なんと店は満席。これもTwitter効果なのだろうか。ただ、小さなお店であり、接客はビカスさん一人ですべて行っているため、対応が追い付かない事があるかもしれない。
まだオープンして1か月もたっていないので、これから成長していくお店なのだろう。悲しすぎるつぶやきを気にされている皆様にも、是非長い目で見守って頂ければと思う。
写真:ロケットニュース24