世界中で発売が待たれているオンラインロールプレイングゲーム『ファイナルファンタジーXIV』(以下、FF14)が、9月22日未明に発売開始となった。通常版の発売はまだ先だが、『コレクターズエディション』が先行発売されたのだ。
東京・秋葉原の電気店『ソフマップ』のアミューズメント館でも、午前0時の販売開始を待つファンで長蛇の列ができ、最終的に300人が店頭に詰めかけたようだ。
『FF14』はシリーズ2作目となるオンライン専用ゲームソフトだ。『FF11』以来8年ぶりとなるファイナルファンタジーを題材としたMMORPGの新作で、発売前から注目が集まっていた。販売店のソフマップと、電気店『ラオックス』のアソビットホビーシティには、9月21日の営業終了と同時にファンが詰めかけ、世界最速の販売開始を待った。
アミューズメント館前には、夜10時の段階ですでに約100人ほどが並び、さらに店舗の向こう側にまで列をなしていた。この日のために大勢のスタッフが召集されていたようで、手分けして列を整理している。しかし並ぶ人は途絶えることなく、時間とともに行列はどんどん長くなっていった
一方、アソビットはシャッターの前に20人程度が並んでおり、列が伸びる気配がない。ひょっとするとアソビットに並んだ方が、早く商品を手にできたのかもしれない。
またたく間に時間がすぎ、とうとう販売時間5分前。アミューズメント館前のファンは緊張した面持ちでその時を待ち構えている。店頭にはショボいと噂された「くす玉」が用意され、興奮は最高潮に。そして10秒前からカウントダウンが始まり、「5、4、3、2、1、ゼロ!」。クラッカーが打ち鳴らされ「くす玉」炸裂。中からは、「祝・世界最速深夜販売」の文字が飛び出した。大勢のファンの拍手とともに、いよいよ販売が始まったのだ。
世界で一番最初に『FF14』を手にした男性は、「1番になれると思わなかったので嬉しいです」と、喜びを語った。ちなみにこの男性は20時から並んでいたそうだ。男性に続いて首を長くして待っていたファンたちも、次から次へと商品を受け取り、急いでその場を後にしていった(終電ギリギリだったため?)。
今回の世界最速販売について、ビックカメラの広報担当の郡司さんは、「大勢の皆さんに並んで頂けて嬉しいです。手ごたえを感じました」と話し、販売の順調な滑り出しに満足しているようだ。
一方アソビットの方は、すでに客足がまばらで行列は跡形もなく消えていた。余談だが、世界最速販売を行った2店舗には若干の価格差があった。アミューズメント館は9,680円で販売していたのに対して、アソビットは9,980円。300円の価格差が客足の差としてあらわれたのかもしれない。
9月22日の『コレクターズエディション』発売に続いて、30日には正規版も販売される。おそらくこの日も長蛇の列が予想される。いち早く手にしたい人は、アミューズメント館もしくはアソビットの閉店時間を狙って並ぶと良いだろう。ただし、くれぐれも近隣の迷惑にならないように、注意して頂きたい。
Photo by Rocket News24 Staff / 佐藤記者撮影
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