昨年、日本の伝統工芸である漆(うるし)を用いた『iPhone』用ケースがソフトバンクモバイルより10万円で登場し、話題になったことがあった。考えてみると、マウスやマウスパッド、パソコンなど、今までにも漆塗りのパソコン製品はいくつか登場している。そういった漆好きの人に打ってつけの商品がPFUからも登場する。

1960年にウノケ電子工業として石川県で創業して以来、本年11月1日で50周年を迎えるPFUは、創業50周年を記念し、お客様への感謝の意を込めて、『ものづくりを極める50周年』をコンセプトに創業の地石川の伝統工芸『漆塗り』によるScanSnap特別モデルを先着50台、同社のオンラインショップ『PFUダイレクト』にて限定販売すると発表した。

価格は、『ScanSnap S1500 創業50周年記念特別モデル』が限定25台で30万円(税込み)、『ScanSnap S1300 創業50周年記念特別モデル』が限定25台で20万円(税込み)。

特別モデルでは、日本を代表する伝統工芸である『輪島塗』を行う工房と連携。輪島市無形文化財指定の『天日黒目(てんぴくろめ)』技法による漆を塗り重ね、蒔絵技法の中で最も華麗な『肉合蒔絵(ししあいまきえ)』で『ScanSnapロゴ』と『鷲(石川の県鳥)』をあしった。伝統工芸の重厚感ある美観をもち、実用性も兼ね備えた特別モデルとなっている。

さて、今回の特別モデルは、安いのか、高いのか。正直な話、個人の価値観に寄るところだろう。「特別モデルは、欲しいけど、高くて買えない!」と思っている人にも、まだまだチャンスはある。特別モデルの発売と合わせて、特別モデルを賞品とする『スキャナ 活用術コンテスト』を開催する。コンテストでは、ユーザーによるスキャナのユニークな活用方法を募集し、特に優れた活用方法を提案したユーザーには、賞品が進呈されるのだ。

特別モデルが売れる売れないはさて置き、ScanSnapの話題作りのプロモーションとしては、いろいろなニュース媒体に取り上げられることから、ひとまず大成功ではないだろうか。

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