すっかり食卓の人気者となった『食べるラー油』。大手食品メーカーは次々と新商品を発売している。ラー油とは相反して、1字違いなのにまったく注目されないラード。記者はそのラードの新たな食べ方を日夜模索している。

前回はラードをおかずにライスを食べてみた。その結果、ラードに醤油(しょうゆ)をかけると美味しくなることを発見。そして今回はラードをアイスにして食べてみようと思う。夏といえばアイス! というわけだ。いざ実食!!

ラードは常温でもほぼ固まっている。サランラップにラードを流し込み、食べやすいように円筒形に形を整える。そこに棒を突っ込み、あとは冷凍庫で放置するだけでラードアイスが完成するはず。待つこと15分、冷凍庫からラードアイスを取り出すとカチカチに固まっていた。ラップをはずしてパクリとかじってみた。

「のわっ!」っと思わず言葉が出た。ラードご飯のときも最初の一口で食感にビックリしたのだが、今度はそれにも増してキツイ。前回はご飯という逃げ道があったが、今回はそれがない。冷やしている以外はラードそのものだ。甘い! 甘すぎる! そして口いっぱいに脂がひろがる。一口かじっただけで脂のヌルヌルが食道にまで達する。

やはりそのままはキツイ……。そこで準備しておいた醤油をつけて再びかじった。すると甘さが若干だが中和され、マグロの刺身の脂身を食べているような感じに。とはいえ甘い……。甘すぎる……。そこでワサビを加えてワサビ醤油で再度トライ!

「お!」これはなかなかさわやか。ワサビの辛味が甘さを抑えてくれる。なんだか酒のツマミに良さそうだ。しかし食い切るには厳しい。半分までワサビ醤油で食べたところでギブアップ。ビールでも飲みながらツマミにしたいところだったが、残念ながら手元にビールがない。仕方なく今回は食べ切ることを見送り、冷凍庫に戻した。ラードアイスを試したい人にちょっとしたアドバイス。冷やす前に岩塩をふっておくと、さらにおいしくなるはず。今後も新しい食べ方を模索したいと思う。

Photo by Rocket News24 Staff / 佐藤記者撮影