就職難が続く昨今、学生たちは日々、“内定”を勝ち取るため、就職活動に励んでいる。そんな中、学生だけでなく、なんとその親たちを対象にした「就活」セミナーが開催されるという。子じゃなくて親が就活!? と思ってしまうが、実はちょっと違う。

今回のこのセミナーを行うのは、新卒学生の就職活動を支援する「就活総合研究所」。セミナーのタイトルは、ズバリ“大手がだめなら就職浪人を後押しする時代へ”「我が子の内定の為の親向け就活セミナー」だ。参加対象は、2011年度新卒採用に向けて活動する未内定就活生の親、およびこれから就活の準備に入る2012年度の就活生の親となっている。

就活総合研究所によると、2011年度の採用活動が4月から本格スタートして、大手企業の内定はこのゴールデンウィークを目途に決着がつき始めているという。だが、もし大手企業の内定が取れなければ就職浪人をして来年また就活をすればよいと考える学生が大幅に増えている傾向があり、親もそれを後押しするケースがあるとのこと。

セミナーの内容はこうだ。2011年度の大手企業の採用動向を振り返りながら、未内定者の親向けには「2011年度の就活生でもまだまだ間に合うこれからの動き方」、また来年就活予定の子供を持つ親向けには「就活の基本知識」から「我が子の内定の為に親ができる事」を具体的にアドバイスする。

要するに、学生の安定志向への高まりによって大手企業や官公庁などへの就職ばかりにこだわらず、中小企業への就職やキャリアの重要性などを説くと同時に、子どもにプレッシャーをかけ過ぎないなどの“意識改革”を図るのが狙いと見られる。

開催日は、2011年度未内定者、2012年度就活生のどちらの親向けセミナーも5月29日。場所は東京・北青山のクロスコープ青山だ。参加費用は無料。

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プレスリリース詳細(atpress)

記者:飾磨亜紀(Aki Shikama)