想像以上の大雪に見舞われた2月29日の東京。朝、目が覚めて窓を開けたら一面の銀世界! ウワー雪だ! ウワーッ! と心躍らせた人も多いのではないだろうか。あるいは「出社すんのが面倒くさい」だろうか。いずれにしても、東京で降る雪は年に数回。大変貴重な自然現象である。

それはさておき、雪の日に高層ビルから何が見えるのか疑問に思ったことはないだろうか? 私(記者)はある。一体何が見えるのか。空から雪が一粒一粒降ってきて、まるで雪のシャワーのように、地上に落ちていったりするのかな……なんて思っていた。その実態を確かめるべく、東京都庁の展望台にのぼり、しかとこの目で確かめてきた!
 
結論から言おう。ほとんど何も見えなかった。>地上202メートルから見る東京の雪景色は、透き通るほどに真っ白であった。
 
雪の勢いが弱まったとき、かろうじてうっすらと景色は見える。東京都庁下にある新宿中央公園は雪が積もり、まるで小麦粉をふりかけたような姿になっている。そのほか、一般住宅の屋根に積もる雪、ビル屋上に積もる雪……などは見えるが、遠くの方はまったく見えない。雪が降っているその時に展望台に行っても、ほとんど何も見えないのだ。

しかしながら、東京都庁の展望台にやってくる観光客は数多い。外国からの観光ツアー客なども多数確認することができた。「ぜんぜん見えないねー」「いつもはあのへんに……」と言いつつも、うっすらと見える地上の雪景色を見て楽しそうな雰囲気である。

ちなみに東京都庁の展望台までは専用のエレベーターでのぼることになる。地上45階、202メートルまで55秒で一気にのぼる。スタッフも親切丁寧、展望台フロアには喫茶店やレストランもあるぞ。これだけ楽しめて料金はタダ。都庁の近くに行った際は、気軽に利用してみるのも一興だろう。

写真:ロケットニュース24