
大手パンメーカーの持ち歩けるサンドイッチ商品といえば、大抵の人は山崎の「ランチパック」を思い浮かべるはず。まあ、定番というか、これに代わるほかの商品は、おおよそ思い浮かばない……、いやあるか。似た商品にフジパンの「スナックサンド」が。時々間違えて買うことがある程度で、私(佐藤)自身も馴染みが薄い。
たぶん、ランチパックのコンセプトを真似してフジパンが作ったものだろう……と思うでしょ? きっとそう思ってるでしょ? 違うんですよ! スナックサンドが先でランチパックが後!
そのことについて、昨年スナックサンド50周年を迎えたフジパンは、結構怒ってるみたい。なんなら、ちょっとキレてますよ、皆さん!
・ん~ぱとは?
私がスナックサンド50周年を知ったきっかけは、ささいなことだ。最近、埼玉・鴻巣の方面に出かけた際に、ディスカウントスーパー「FOOD OFF ストッカー」に立ち寄った。
あまり都心にない郊外型のスーパーを見かけると、つい立ち寄るクセがある。そこで珍しい商品ないかな~って探していたら、「パンのミミ 切り落としラスク」(税込127円)というのを見つけた。
個人のパン屋さんに売ってそうな商品だな。大手のフジパンでもこういうの作るなんて知らなかった。
ところで、このキャラなに? 昭和世代の私にはその昔、NHKで放送していた教育番組『いちにのさんすう』のタップくんみたいに見える。わかる人にはわかると思うけど。
裏面を見たら、その正体がわかった。これはスナックサンドのイメージキャラクター「ん~ぱ」というそうだ。その相棒(?)がコック帽をかぶった「はさみちゃん」。
ちなみに、このパンのミミはスナックサンドを作るときに出たものとのこと。なるほど、食品ロス削減のために商品化したんだな。ミミといえどもちゃんと食べられるしね。
・フジパン、キレてる!
ん~ぱの存在が妙に気になる。どうしてこんなに発音しにくい名前にしたんだろうか。まあ、「パン」のアナグラムであることはわかるけど、もっとほかに呼びやすい名前でもよかったように思うんだけどなあ。
フジパンのサイトに何か情報がないかと調べたところ、スナックサンドの公式ページに行き当たった。「元祖をとりもどせ! ん~ぱの逆襲」だと!?
「元祖」の文字を見て、私の脳裏にある疑念が浮かびあがった。もしや、スナックサンドが元祖なのか? と。
そのままページをスクロールすると、衝撃的な数字が!
「元祖なのに87%の人に元祖だと思われていない」
どうやら私もその87%に含まれている気がするぞ。さらにスクロールすると、動画があった。それを見て疑いは確信に変わった。このページと動画は、元祖携帯サンドイッチはスナックサンドであると、強く主張している。それももう、怒髪天を衝く勢いだ。
ん~ぱ、めっちゃ怒ってるやん! しまいには街で大暴れしとるやん!
そう、携帯サンドイッチの元祖はスナックサンド、発売開始は1975年で昨年50周年を迎えている。一方のランチパックはそれから遅れること9年の1984年なのだ。約10年もの開きがあるのに、我々はスナックサンドが真似をしたと思ってる節がある。
そりゃ、ん~ぱもキレるわ。そもそも50周年を迎えたことすら知らなかった。しかしながら、動画は今年9月に公開されており、その視聴回数は1000万回を突破している。一気に認知が高まったはずなので、キレた甲斐があったというものだ。
・悔い、改めよ
それで購入したミミラスクは、1袋に2枚入っており、厚みがしっかりしているので、かなり食べ応えがある。
厚い分、割りにくい上に粉が飛び散るので、袋から出さずに叩き割ると、粉が飛散せずに済むぞ。
今日までランチパックが先と考えていた皆さんは、大いに反省して今後スナックサンドを尊重するように。「ランチパックの真似をした」という認識を今日から改めよう。
さすれば、ん~ぱの怒りも鎮まることだろう。「元祖じゃない風、元祖商品」と言わせるのは、あまりにも気の毒だ。悔い、改めよ……。
参考リンク:フジパン、YouTube
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot::YouTube
▼元祖であると知られていないとわかり、暴れるん~ぱ