ロケットニュース24

【読書の秋】「オススメ」じゃなく「一番最近読んだ本」をライター陣に聞いたらジャンルが散らかりすぎてた

30分前

季節はすっかり秋。食欲の秋であり芸術の秋であり、そして「読書の秋」である。スマホ三昧の日常ですが、たまにはのんびり読書もいいもんですよね。というか、最近本を読んでいますか?

というわけで、今回はロケットニュース24のメンバーがオススメする本……ではなく「いちばん最近読んだ本」をご紹介したい。読書の秋の参考になれば幸いだ。

・本を読まなくなった

あくまで私個人の話になるが、ここ数年で読書をする機会がめっきり減った。かつては狂ったように読書にハマった時期があったことを思うと「マジで本を読まなくなったなー!」と思わざるを得ない。

……が、読書の素晴らしさについては疑いが無く「できれば本を読みたい」と思っている。ただありきたりな「おすすめの本」ではつまらないので「いちばん最近読んだ本」をライター達にピックアップしてもらった。


サンジュン: 2週間くらい前に読み終わった「空海の風景(上下巻)」

「司馬遼太郎の幕末物は20年以上前に全制覇した。仏教というよりお坊さんにちょっと興味があって、図書館で借りたのが「空海の風景」の上下巻だ。

正直、空海がいいヤツだとは思わなかったけど、小説ではなく随筆風の司馬遼太郎は新鮮だった。何より長安の描写が圧倒的で、当時世界最大級のメガロポリス・長安のくだりは胸が躍った。

ただし──。老眼に文庫本はマジできつい! 読むスピードが遅い遅い!! 本の内容そのものより「マジで目が追い付かない」と感じたのが、直近の読書体験の感想である」


古沢崇道: 2025年に読んだ「変な地図」

「こちらは2025年に出版されてからすぐ読んだ。雨穴の代表作『変な家』にハマって以来、「変なシリーズ」は新作が出るたびに愛読している。

今作はシリーズの中でも、地図や図版、イラストなどの「視覚的な手がかり」が多くてより楽しめた。文章だけでなく、図を見ながら謎を追っていく、読者参加型のおもしろさがある。

雨穴作品らしい独特の世界観と謎解きを堪能できて大満足だった」


和才雄一郎: 何年か前に読んだ「正直不動産」

「今まで何度か引っ越しをしているが、正直なところ気持ちよく済ませられたことがあまりない。かつて記事でもお伝えした通り、大家さんの都合で「出て行って」と言われたこともあるし、敷金の返還で揉めたこともある。

そんな経験をするたびに、不動産業界に対して理不尽な印象が強まっていったのだが、かといって業界について勉強するほどの気力もない……と思っていたら! そのあたりの事情がわかる漫画があると聞いて購入。

読んでみると、これが面白い。専門的な言葉も出てくるので、素人の私にとってスイスイ読めるというわけではないが、「へ〜そんな慣習があるんだ」と勉強になることも多々。楽しく不動産業界のことを学びたい人におすすめ!」


イナバタクヤ: 2024年に読んだ「荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方」

「私にとって、人生の教科書と言っても過言でない程、大好きな漫画「ジョジョの奇妙な冒険」。その魅力は、何と言っても『悪役』が最高にカッコいいこと!

そんな悪役達が生まれた経緯&秘話を、作者である荒木飛呂彦先生が包み隠さず書き記した貴重すぎる1冊。ジョジョワールドに浸れること間違いナシ!」


中澤星児: 最近読んだ「ノストラダムス大予言原典 諸世紀 仏和対訳」

「監修の内田秀男さんがナチュラルに電波系なのが好き。お手製のオーラ測定器を作って、その何を測定してるのかも不明な機械の結果をさも科学的な証明のように見せる解説に時代を感じる」


スーザン: 2年くらい前から何度か読んでる「秘境駅大図鑑」

「日本全国の秘境駅を写真付きで詳しく紹介してくれている。今や有名になってきた「宗太郎駅」「下灘駅」「小幌駅」などこれだけでロケットニュースのネタになるような時代に取り残されたノスタルジックな雰囲気を味わうことができる。

我が地元の「行川アイランド駅」なども掲載され、なぜこんなにも利用客が少ないのかなどの説明もあり、まだまだ日本には僕らの知らない世界が今もなおあり続けていることを実感する。

また、意外にも道の駅から近いところもあったりと地図で場所を確認しながらこの本を読むとまた面白いと感じます」


原田たかし: 2019年に読んだ「水に舞う不死鳥―艇王の二十年」

「めっきり読書する機会がなくなったので最後にいつ本を買ったか覚えていなかったが、Amazonをさかのぼったら2019年7月に「水に舞う不死鳥―艇王の二十年」をポチッていた。

実はこのとき、ボートレースの取材で著者で元レーサーの植木通彦さんにインタビューさせていただく予定あり。知識がないながら、できる限り失礼がないよう勉強するために本を読んだのだった。

あれからおよそ7年……。スマホで読むよりも本の方が頭に入るような気もするし、これを機会に本を買ってみようかなぁ」


佐藤英典: 今年読んだ「ギター・マガジン 2024年7月号 (特集:実録 にっぽんブルース史 )」

「これは今年初めから日本のジャンプブルースバンド「吾妻光良 & The Swinging Boppers」にハマっていたら、ポールダンスの生徒さんが貸してくれたもので、いまだに返さずに目を通している。

日本のブルース史は深く長い歴史があるにも関わらず、私はほとんど知らなかったので、この内容は大変勉強になる。

余談だが、雑誌の休刊・閉刊が後を絶たないが、この手の専門誌は、専門性の高いライターや知識経験豊富な編集者がいるからこそ成り立つもの。つまりこれらがなくなると、その膨大な知識と情報が失われることになってしまう。

だからできるだけ、専門誌が長く存続することを願っている」


あひるねこ: 2020年に読んだ「2010s」

「子どもが産まれてから、おそらく1冊も本を読んでいない。手に取ってすらいない。本書は、2010年代のポップカルチャーを2名の評論家が対談形式で総括する歴史書のようなもの。

私が最後に買った本であり、当時は夢中になって一気に読んだ気がするが、目次を見返したら何も思い出せなくて心から震えた。6年前の作品だが、生成AIの話題が一切出てないあたり、やはり時代を感じる」


ご覧のように読まれていた本は多種多様。しかも「意外とみんな本を読んでいるな」と感じた次第だ。私のように老眼だと目がかなりきついが読書は本当にいいので、ぜひ「読書の秋」のきっかけにして欲しい。

執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.

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