
マクドナルドは以前から都市型価格を導入しており、地域によって販売価格が異なっているのをご存知だろうか? その5区分に分類した地域価格をGoogleMaps上に表示した「全国マクドナルド価格帯マップ」が公開されている。
地図上の分布を調べたところ、結構近い距離の店舗同士でも、異なる価格設定の地域がある。たとえば北綾瀬西友前店・ららテラス北綾瀬店・足立六町店は3キロ圏内の近さにあるにも関わらず、ビッグマックは地図上で最大50円もの価格差があるのだ。
そこで3店舗をハシゴしてそれぞれの店舗で同一商品を購入して、価格と味に違いがあるのかを確かめてみた。
・地域価格のマップ
「pricemap」はマクドナルドだけでなく、スターバックス・ガスト・スシロー・びっくりドンキー・コメダ珈琲店の価格分布も表示することができるというもの。
なお、マクドナルドの価格に関しては公式モバイルオーダーのメニューから取得したビッグマック単品価格を参考にしている。データ取得期間2026年07月10日から9月27日とのこと。ただし、従来の価格区分から換算した金額ではなく、また店頭・デリバリ―・セットで同一の価格ではないとしている。
そこで私(佐藤)はそれぞれの店舗に出向いて、イートインで同一商品を頼み、価格を調べることにした。PriceMapでは価格の区分を「通常価格・準都心B・準都心A・都心・特殊立地」の5つに分けており、ビッグマックの価格はそれぞれ500円・520円・530円・550円・600円(2026年9月28日現在)となっている。
都内は繁華な地域を中心に都心区分。郊外に進むにつれて黄色(準都心)から緑(通常)へと価格帯が変化していることがわかる。
中野周辺在住の私の地域はほぼ赤で、緑が見えない。もっとも近そうな通常価格のお店は西東京市か、易々と買いに行けないな……。
地図を見ながら、どの辺りが価格帯の境目なのかを調べていたところ、3つの区分がほぼ同一地域で被っている場所を見つけた。そこは通常・準都心A・都心の3つが直線距離で3キロ以内に入っている。それぞれのお店で同じ商品「月見バーガー」を頼んでみることにした。
・通常価格、北綾瀬西友前店
まずは緑のマーカーのついた通常店、北綾瀬西友前店へ。
注文したのは、今が旬の期間限定商品の月見バーガー。このお店では税込460円だ。
これがその商品。私は普段、ほとんどマクドナルドを利用しないので、このバンズを目にするのも久しぶり。期間限定商品とはいっても、とくに目新しさは感じないかな。
ペロリとめくると、パティ・目玉焼き・ベーコン、その上にオーロラソースという、ごくごくシンプルな構成である。
味はベーコンと玉子というハズレない組み合わせに、オーロラソースの酸味のアクセントが効いている。まあ、年に1度と思えば食べてもいいかな? と思う味だ。460円は妥当な価格のように思う。もう少し安くて適正かな? といったところだ。
・準都心A、ららテラス北綾瀬店
続いて黄色のマーカーのついた、ららテラス北綾瀬店。先ほどのお店から約750メートルの距離で10分かかるかかからないかの近いところにある。
ここは施設内のフードコート店。あとから気づいたが、ソフトツイストのタワーサイズがあった。最近見かけることがないので、食べておけばよかった……。
ここでももちろん月見バーガー、販売価格は税込490円。30円アップ!
ちなみにせっかくの機会なので「チーズチーズ倍月見」と「北海道産じゃがペッパー月見」をあわせて3個ずつ食べることも検討したが、食い切れなかったらマズいので、今回は月見バーガーで価格調査をした次第である。
さて、実物がこちら。先の北綾瀬西友前店とまったく同じルックスだ。30円違うからといって、その分、見映えがするわけではない。
もちろんバーガーそのものの中身も同じ。商品規格の統一ぶりはさすがである。
食感も味も同じ。厳密にいえば、作り手によっての良し悪しがあるのかもしれない。日本一美味いと言われる「マクドナルド庄内店」なら味の違いが明白なのかもしれないけど、北綾瀬西友前店とららテラス北綾瀬店では、劇的な違いを感じることはなかった。
強いていえば、入居施設のららテラスがキレイで、おまけにフードコートで他のお店の料理を楽しめる点を考慮すると、プラス30円の価値があるのでは? と思えた。
・都心価格、足立六町店
最後に赤いマーカー、都心価格の足立六町店。ここは駐車場併設のいわゆる郊外型店舗である。
ここでも頼むのは月見バーガー、価格は税込510円。最初のお店と比べて50円も高いと、思わずウッと息をのんでしまう。たかだか歩いて30分の距離で、この金額差はデカいなあ。
さて実物はまたしても、他の2店と変わらず。店舗運営・従業員教育の徹底ぶりを感じさせる。さすがマクドナルド。
当然ながら中身だって同じ。50円分パティが大きくなることも、ベーコンが厚くなることもない。なぜなら、地域価格は賃料、人件費等の店舗運営コストを鑑みて取り入れられているからだ。残念ながらサービスに結びついているものではない。
味もまた同じ。緻密に味を分析すれば、たとえば玉子の火加減やバンズの弾力等、微細に感じることができるかもしれないけど、大ざっぱな味覚の私にはその機微が伝わってこない。つまり、最初に食べた月見バーガーと同じ美味しさである。
というわけで、同じものが違う値段で販売されていることを確かめることができた。直線距離で3キロない範囲で、最大50円の価格差。もしも私がこの地域に住んでいたら、自転車を飛ばして安い通常店に行っちゃう気がするなあ。
それを選べるだけマシで、先にも述べたように、私の居住エリアからは通常店に易々とたどり着けない。この価格差はこのまま続いていくのか、それともさらに価格に差が開いたりして……。そうならないことを、静かに願っている。
参考リンク:全国マクドナルド価格帯マップ、pricemap、マクドナルド
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
Screenshot:GoogleMaps
▼近距離で3つの価格、50円の価格差