
先日、Threadsを見ていたところ、どこかの誰かが妙な画像を投稿した。その画像は中華料理屋の看板だったのだが、そこに「AIが作る1000円~ 食べ放題」とある。
AIが作る中華? それは一体どういうことだ? 真相をたしかめるべく調べたところ、どうも神奈川・秦野の「まん屋」というお店のものと判明。しかも、9月15日にオープンしたばかりのお店らしい。
ということで早速訪ねてみたところ、もっとも安い食べ放題は30分1000円という衝撃の安さ! これはきっと流行る!! そして私(佐藤)は思う。こういう店は、今の時代に必要であると。
・AIが作る中華?
お店は小田急線秦野駅からバスと徒歩で約15分のところにある。秦野に来るのはいつぶりかなあ。昔、お世話になった方がこの街にいて、何度か訪ねたことがあったけど、それからかれこれ16~17年経ってるから、街もすっかり様変わりした気がする。
ここから神奈中バスに乗って約10分。降りたバス停(山谷入口)からさらに5分ほど歩いたところで、投稿されていたのと同じ看板が見えてきた。
「中華料理まん屋」、中華食べ放題30種類以上がデカデカと掲げられている。その下に「AIが作る」とあるな。
よく見ると、隣には昨年イナバタクヤが訪ねた「漁港食堂」がある。どういう理由かはわからないけど、臨時休業中で営業していなかった。両方営業していたら、魚食べ放題と中華食べ放題が隣り合う最強のエリアになっただろうに、残念ながら片方はお休み中……。
建物の規模は外からでは測りかねるが、大型イベントにも対応しているそうだ。
ここが入口。もしかして以前は漫喫とかゲーセンとか、何かのアミューズメント施設だったのかな? 飲食店の入口らしからぬ設(しつら)えだ。それにしても「毎日でも食べたくなる中華」って、いいコピーだね。
選べる3つのコースと書いてあるけど、その上に別のメニュー表が貼り付けられている。
これがメニュー表らしい。平日ランチ30分税込1000円! 安いな。30分とはいえ、いまどき1000円で食べ放題を提供するお店は少ない。まあ、ランチでこの値段はわかるけど、驚くのはディナーだ。
平日ディナーはなんと30分1100円! 土日祝でも1200円! 安すぎだろ。晩飯なのに100円・200円程度しか変わらない。仮に60分でも平日は1300円、週末は1400円って。価格設定が良い意味でバグってる!
・奥にカラオケ?
さて、入店しようとしたところ中からお店の人が出てきた。理由は不明だが、この日は30品用意できていないという。それでも良ければとのことだったので、「構いません」と伝えて入店した。
たしかに品数は少ないように見えたが、私は全然満足できた。以後の料理紹介を見れば、その理由がわかるだろう。しかも、食べている間も順次料理を提供していたので、まったく不足感はなかった。
会計は入口の券売機で先に済ませる。30分では時間的にカツカツになると思ったので、45分1100円の食べ放題をお願いした。席に荷物を置いて、まずはお手洗いに立ったところ、トイレの向こうにカラオケ!?
ここは一体、元々どんな店だったんだ? カラオケの部屋数も結構ありそう。オープンキッチンで調理をしている様子が見える。カウンターの上に料理が置かれて、別料金でアルコールの飲み放題も利用可能だ。
ちなみにこの日は、オープン記念でソフトドリンク飲み放題が無料だった。ちょっと待って、1100円食べ放題でオマケに飲み放題までついて来るって、とにかくスゴイな!
・餃子食べ放題はアツい
では料理の調達に行きましょう。まずもっとも手前にあったサラダは、これといって特徴はないように見える。まぁ価格を考えれば、サラダに期待すべきではないでしょう。
続いて餃子類。これがあるだけで、もう元取ったような気分。餃子食べ放題があれば、たとえ30品揃っていなくても全然OKでしょ? 左端の大きな包み焼きのようなものにはニラ玉が入ってました。
同じく点心仲間で、左から「ツォンユービン(葱油餅)」、それから「手工餅(切り餅)」と思われる2つと、右端は中華風フレンチトーストと書いてあったので溶き卵をくぐらせた「ザーマントウ(炸饅頭)」と思われる。
その先には「麻婆豆腐」に「ムース―ロ―(キクラゲと玉子・豚肉の炒めもの)」、それから「インゲンと豚肉の炒めもの」に、その右側がなんだったっけ? 忘れちゃった。
それから「から揚げ」と「揚げドーナツ」。さらにご飯とスープまである。十分でしょう、から揚げと餃子、麻婆豆腐があれば事足ります。
・今の時代に必要
そんなわけで、私のファーストデッキはこうなりました。調味料用の小皿がなかったので、それだけちょっと困ったけど、スクエア皿の一角を餃子のタレ用としました。
こういう時にえびせんがあると、なぜか毎回取ってしまうんだよなあ。とくに食べたいわけでもないのに、なぜだろう……。
今日の主食は点心かな。こんなん、なんぼあっても良いですからね。
ってことでまずは餃子から。小ぶりながらも皮のあしらいが丁寧で餡がキレイに包み込まれているのがわかる。実は厨房スタッフの人数が多く、ザっと見ただけで10人くらいいるように見えた。もしかして、腕の立つ職人さんがいるのかも?
肉まんもしかり。包み方がキレイだ。
そういえば、AIはどこ? カウンター越しに見える厨房の様子から、その正体が何となく垣間見えた。どうやら調理ロボらしき機械を何台も導入しているようだ。もしかすると、看板にあった「AIが作る」とは、このことを指しているのだろうか?
これらの中で1番ヒットしたのは麻婆豆腐だった。基本的に辛いモノが苦手な私、この麻婆豆腐も山椒のアクセントが強めだったけど、唐辛子の後を引く辛さがなく、爽やかな香味がクセになってとても気に入った。
食べている間に「高菜チャーハンできました~!」という声が聞こえてきた。まるでフードコートのようだ。出来上がったものは、今のようにアナウンスがあるらしい。カウンターに行くと、チャーハンともう1品が新たに並んでいる。
新たに加わっていたのは、高菜チャーハンと豚肉とじゃがいものトマト煮。
豚肩ロースと思われる巨大な肉塊がトロトロに煮込まれている。これも調理ロボを使ったのかな? 箸でも切れるほどに柔らかく仕上がっている。
最後は麻婆豆腐をご飯にかけて麻婆丼にして頂きました。私的には60分も食い続けられないので、45分がちょうどいい。この内容で1100円なら文句なし。
……というか、むしろこの手の格安食べ放題は今の時代に必要なのではないか? とさえ思った。というのは、私も若い頃は金がなく、食べるのに苦労した時期もあるけど、それでも安くて量を食わせてくれるお店は、地域に1軒や2軒あったものだ。
それが今の時代は、原材料費が高騰して物価高が続いている。若い人向けに安くて量を食べさせてあげたいとお店が考えても、そうカンタンに提供するのが難しいのである。身銭を切ってまで商売を続けるわけにもいかず、やむなく値上げをする店も少なくないだろう。
そんな中で、低価格高回転率を狙ったこのようなお店であれば、若い人も気兼ねなく大食いできるはず。「腹が減ったら、まん屋に行こう!」という合言葉が友達との間で交わされるほど、地域の若者に愛される店として定着してくれることを願う。
とにかく、安くていっぱい食えるので、たまには思い切り食いたいって人は、チェックしてみて!
・今回訪問した店舗の情報
店名 中華料理 まん屋
住所 神奈川県秦野市名古木384-6
時間 11:00~21:00
参考リンク:中華料理 まん屋
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24