
腹が減ったけど、何を食べたら良いかわからないときってあるよね。選ぶほど食べられるものがないときなら、とりあえず目についたものでいいかってなるけど、選べないほど食べられるものがあると、選択することすら面倒になってしまう。
最近、上野・アメ横を訪ねたときに、私(佐藤)はまさにそうなってしまった。目に入るお店のメニューが全部美味そうに見えてしまって、空腹を抱えたまま通りを行きつ戻りつしてしまった。
挙句、どうしたかというと、目の前のケバブ屋に入ったのである。そういえば、アメ横でケバブって食ったことなかったなあ。お店で注文しようとしたところ、ソースの名前が独特で戸惑ってしまったのだ。なぜこんな名前に……。その理由を聞いたら予想通りの答えが返ってきた……。
・ケバブという選択肢
この日は本当に何を食うか迷った。ガチ中華系でもいいし、海鮮でもいい。いっそ和食か、それとも焼肉とか。はたまた居酒屋の定食という選択肢もあるしなあ。う~ん、どうしよう……。何を食っても満足しそうだし、あとから「コッチにしとけばよかった」ともなりそうだしなあ~……。
なんだかんだで30分も行ったり来たりして、もう疲れた。少し空腹のピークを過ぎたし、いっそ食わずにアメ横を離れようかとさえ考え始めていた。
そうしたところ、ケバブ屋さんの前に差しかかった。そういえば、アメ横でケバブって食ったことないな。ここのお店「アラスケバブ」はずいぶん前からあって、通る度にお店の人が声掛けしているのを目にしている。
ここでいいや。それにしても、なんで1度も食べたことがなかったんだろう。おそらく、ケバブはアメ横に来てまで食うものではないと、勝手に考えてたからだろうな。別に食べてもいいじゃない!
ってことで、さっそく入店してメニューを見る。最近は都内で激安ケバブが流行っているらしいけど、ここは一般価格といったところかな。
「ドネルケバブ」のミックス(鶏+牛)が税込800円。同じくミックスの「ケバブライス」は税込900円だから、まあ普通だろう。
裏面にはドリンクセット。ソフトドリンクはすべてフード+税込200円。ここではシーシャ(水タバコ)も楽しむことができるらしい。
メニューの記載でひとつ気になったことが……。ソースの名前が日本人の名字になっている。
ヨーグルトガーリックが「高橋スペシャル」、オリジナルが「アカチャンスペシャル」、チリソースミックスが「井上スペシャル」、ピリ辛ソースが「滝沢スペシャル」、ミックス+チリが「小林スペシャル」、2倍激辛が「山崎スペシャル」だ。
すべて「スペシャル」なのもナゾ。これらの中から私はオリジナルをチョイス。つまりアカチャンスペシャルを頼んだのである。
「ジレットスペシャル(ケバブサンド)のミックス(税込900円)をアカチャンスペシャルでお願いします」
言いにくいんだが……。
注文を終えてお金を払おうとしたら「会計は後でもいいです」とのこと。後会計を採用しているところも変わっている。大抵のお店は先払いのはずだが。
・なぜ名字?
そんなわけで頼んだジレットスペシャルと、ドリンクセットのウーロン茶がこちら。
ジレット(jilet)とは、トルコ語で「カミソリ」を意味しており、「キレキレ」というスラングなのだとか。バゲットに具材を挟んだサンドイッチである。
パンがデカいのでかなり食い応えがありそうに見えたが、実際はふっくらと柔らかで食べやすくてペロリといけてしまった。マヨネーズとケチャップを合わせたオリジナルソースも食欲をそそり、飽きずに最後まで食べることができた。
食べ終えて会計の際に、「どうしてソースはこんな名前なんですか?」と、トルコ人と思われる女性スタッフに尋ねてみた。そうしたところ、予想通りに……。
「わかりません」
との答えだった。そうだよな、お店に立つ人が名前をつけたとは限らないもんな。予想はしてたけど、何か面白い理由があるなら知りたかった。いずれにしても、たまにはアメ横でケバブもいいもんですよ。何を食べるか迷ったら、ケバブを選ぶのもアリかも。
・今回訪問した店舗情報
店名 アラスケバブ
住所 東京都台東区上野4-7-8
時間 8:30~23:00
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24