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ケンタッキーの本社で初めて「オリジナルチキン」を作ってみたら、想像を超える職人技の連続だった

約1時間前
提供:日本ケンタッキー・フライド・チキン

ケンタッキー・フライド・チキン(以下KFC)の『オリジナルチキン』をこよなく愛す私(あひるねこ)。オリジナルチキン原理主義者を自称し、これまで執筆してきた関連記事は軽く100本を超える。

そんな私の元に、ある日KFCから報せが届いた。なんと! メディア向けとしては初となる『オリジナルチキン』の調理体験レクチャーを、KFCの本社にて実施するというのだ!

あの『オリジナルチキン』を、自作できるだと……? 人類の夢かよ。こうして私は、すべての予定を投げ出してKFC本社へと向かったのだった。

・KFC本社で調理体験

というわけで、KFC本社がある横浜・みなとみらいにやって来た。エントランスに入って、ふと横を見ると……。


いきなりのカーネル・サンダース!


全国でも珍しい「おすわりカーネル」が出迎えてくれたではないか。せっかくなので並んでパシャリ。カーネルおじさん、今日はよろしくお願いしますよ。


調理体験の前に、まずはKFCが誇る「チキンマイスター」笠原さんによる『オリジナルチキン』の解説講座が行われることに。白いスーツを身にまとった男性が笠原さんだ。


──いや誰やねん。思わずそう呟いてしまった人のため、まずはKFCの「チキンスペシャリスト制度」から説明する必要があるだろう。

実は『オリジナルチキン』の調理担当者は、KFC独自の認定資格「チキンスペシャリスト」の取得が義務付けられている。

試験は筆記・技能の2種類あり、毎年の更新テストもあるという。この資格を取得している従業員は、全国に約1万9000人(2025年9月末時点)。

試験結果に応じて、S~Cのランクが決まるそうだ。


これにより、カーネル・サンダースが完成させた秘伝のレシピが守られ、いつ、どの店舗で食べても「変わらないおいしさ」が味わえるのである。


・日本唯一のチキン神

そんな「チキンスペシャリスト」の中でも、さらにトップレベルの知識と技術を持つと認められた人物が、日本に一人しかいない「チキンマイスター」笠原さんだ。

笠原さんはカーネル・サンダースの志と秘伝のレシピを受け継ぎ、KFCのおいしさの伝道師として、全国の従業員に調理法の指導を行っている。


そのランクは、なんとSランクのさらに上。よってこの記事ではこう呼ぶことにしたい。神(ゴッド)と──。


・秘伝のスパイス

解説講座の後は、場所を移動していよいよ調理体験レクチャーである。オリジナルのエプロンを着用したら準備は完了。


よし、行くぜ!


とその前に手洗いだ。


『オリジナルチキン』は1本ずつ店舗で手づくりしている。というわけで、まずはその下ごしらえをしていくのだが、ここで気になるのが目の前に置かれた謎のケース。


フタを開けてみると……。


中には大量の白い粉が。そう、これぞカーネル・サンダースが10年の歳月をかけて編み出した、11種類のハーブ&スパイスだ!


スパイスは複数の工場で数種類ずつ配合され、それらを各店舗でブレンドして初めて完成する。

世界でたった3人しか配合を知らないという秘伝のレシピが今、我が眼前に! 何やらKFCの機密の中枢に迫ったような気分である。


・調理スタート

それでは引き続き「チキンマイスター」笠原さんの指導のもと、『オリジナルチキン』の粉付けを始めていきたい。


鶏肉をつなぎ液に浸し、軽くゆすったら……。


粉の中へダイブ。


縦、横、縦、横と混ぜる。


満遍なく粉をまとわせたら、今度はしっかりと味を付けるために上から鶏肉を押さえつける。

かなり強めに押して大丈夫とのことで、私も恐る恐る体重を乗せていく。


続いて余分な粉を落としていくのだが、手で払ってしまうと必要な粉まで落ちてしまう。ではどうするか?


鶏肉を持ったまま軽く振って……。


次に手首をポンと叩く。


こうやって振動で落とすのだ。鶏肉はギュッと握らず、端をつまむ感じで持つのがポイントである。


5つの部位の粉付けが無事に完了。やったぜ!


ただ粉をまぶすだけかと思っていたが、これが実際にやってみると想像以上に繊細で奥が深い。手首のスナップひとつで粉の付き具合も大きく変わってくるんじゃないか。

たとえ同じ部位でも形状は当然異なるわけで、これらをすべて手作業で、かつ毎回同じ品質で作ることの難しさを実感した次第だ。


・専用釜から降臨

粉付けが終わったら、いよいよ鶏肉を油で揚げる工程へ。


使用するのは通常のフライヤーではなく、専用の圧力釜である。さすがにこれは家じゃ作れないだろう。さあ、バスケットに並べたチキンを油の中へ投入!


ジュゥゥゥゥゥゥウウウ!


うおおおおおおおおおお!


思わず自分も飛び込みかけたが、すぐさまフタをしてハンドルをぐるぐる回す笠原さん。ここから最高185℃でじっくり揚げていくのだ。


こうして待つこと約15分。


「もうそろそろですね」そう笠原さんが呟くと、圧力釜からシューーーーーーという甲高い音とともに、白い蒸気が勢いよく出始めた。つ、ついに目覚めの時……!


さあ、歓喜せよ我が同胞諸君。大地を震わす産声を聞くがいい。

「チキンマイスター」の手によって、封印を解かれる圧力釜。そして今……。


『オリジナルチキン』がこの現世(うつしよ)に……。


降・臨!!!


・プロのチキンと食べ比べ

しばらくすると、私が粉付けしたチキンが運ばれてきた。おお! これが先ほどの……。感動のご対面だ。


『オリジナルチキン』は部位によってキール、ウイング、サイ、ドラム、リブとそれぞれ名前が付いている。

私が一番好きなのは、もっとも脂身が多く食べ応え満点のサイだ。というわけで、人生初の自作サイをがぶっと一口。その結果……。


コイツ、やるじゃねぇか。


さすがついさっき揚げただけあって、出来立て熱々だ。自分で作ったからか、いつも以上においしく感じられる。ちゃんと「ケンタの味」になっていることにも感動した。

オリジナルチキン原理主義者として、至上の喜びである!


とそこへやって来たのは、チキンマイスター笠原さんが自ら揚げた『オリジナルチキン』。

「よかったらこちらもどうぞ」ということで、同じくサイをいただいたのだが……。


かぶりついた瞬間、衝撃が走る。


こっちの方がウマくね?


そう、同じタイミングで作った同じ部位であるにもかかわらず、私が作ったものより笠原さんが作ったものの方が明らかにおいしいのだ。

私が作ったチキンを80点とするなら、笠原さんの作ったチキンは文句なしの100点満点。


なんというか、私の記憶の中で一番おいしかった『オリジナルチキン』を、そのまま再現したような味なのである。

きっとこれこそが、カーネル・サンダースが追い求めた理想の『オリジナルチキン』なのだろう。


私たちが普段、何気なく食べている『オリジナルチキン』。その1本1本の裏には、想像以上の手作業と技術が詰まっていたのだ。

チキンスペシャリスト、そしてチキンマイスターが存在する理由が、ハッキリわかった瞬間であった。


・神に聞く

この作業が毎日、全国の店舗で行われていることの凄まじさを再確認した私は、カーネルに深々とお辞儀をして本社を後にしようとした。するとそこへ!


なんと再び笠原さんが登場! せっかくなのでカーネル日本唯一のチキンマイスター、そして重度のオリジナルチキン原理主義者の3名で写真を撮らせてもらうことに。


オリチキ最高!


──自分で作ったチキンもおいしかったですが、笠原さんのチキンの方がさらにおいしかったような気がします。やはり粉の付け方ひとつで、味も変わってくるんですね。


笠原さん「『オリジナルチキン』のおいしさは、粉を付ける過程で決まると言っても過言ではありません。一見簡単なようで、非常に難しい工程なんです」


──ところで笠原さんは、これまで何本くらいのチキンを食べてきたんですか?


笠原さん「この29年で、おそらく1万本くらい食べました。1日1本の計算です」


──1日1本って田舎のバスかよ。ぶっちゃけ飽きませんか?


笠原さん「これがですね……まったく飽きないんですよ!


オリチキ好きすぎだろ!


お互いの深い「オリチキ愛」を確認し合った我々。これはもはやマブダチと言っていいのではないか? いや、マブダチである!

というわけで、チキンマイスターとマブダチになったのだった。笠原さん、どうもありがとうございました!


『オリジナルチキン』への理解がより深まったことだし、さっき食べたばかりだけど、帰りはケンタッキーに寄るとしようか。

皆さんも『オリジナルチキン』を食べる時は、ぜひこの記事のことを思い出していただきたい。それではまた。

参考リンク:ケンタッキーフライドチキン
執筆:オリジナルチキン原理主義者:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼おまけ:『オリジナルチキン』の食べ方一覧

▼サイ

▼ウイング

▼キール

▼リブ

▼ドラム

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