
私が人生で最も多く利用した航空会社は、ANA・JALを除けばおそらく『エアアジア』だと思う。タイ、ベトナム、台湾といった日本人がだ〜い好きな国々を含むアジア18カ国を網羅しており、なにより安い。好き・嫌いの問題ではなく、エアアジアしか勝たん場面が多すぎるのである。
そんなエアアジアは当然ながらLCC(格安航空会社)なので、機内食や飲みものは有料。以前はカップ麺が主流で、機内のアチコチから辛ラーメンの匂いが漂っていたものだが、最近は機内食然としたフードも充実しているっぽい。
価格もお手頃なのはさすがエアアジア。さっそく食べてみたので、この夏エアアジアを利用予定の方はぜひ参考にしてみてほしい。今からアジアへ行くのに、わざわざ機内食でアジア飯を食うべきか、否か?
・進化するエアアジア
使い込まれたシートのエコノミーに乗り込むと、シートポケットに「翼の王国」的な冊子が置かれている。
これが物販カタログになっており、フードのほかオリジナルグッズなども紹介されているのだ。見ているだけで結構楽しい。
フードメニューはインド、欧米、中東、タイ料理など。ちなみにこの日に関しては日本料理は無かった。悲しす。
そんななか、気になったのは「Uncle Chin’s Chicken Rice」シリーズ。直訳すると「チンおじさんの鶏めし」となる。これはタイ料理のエース「カオマンガイ」か!?
……と思いきや、つづく「Hainanese Steamed」は海南鶏飯、つまり中国料理の調理法を意味するワードであるようだ。海南鶏飯といえばシンガポールの名物。まぁ「チンおじさん」の段階で何となく予想はついていた気もしなくない。こちらは蒸したタイプの海南鶏飯。
「Roasted Chicken」は焼き鳥Ver.で、値段はどちらも250バーツ(約1210円)。機内食であること、昨今の円安バーツ高を考慮すると、なかなかお手頃だと思う。
・チンおじのポテンシャル
悩んだすえ、私はチンおじ鶏めし(焼きVer.)を注文。
ちなみにカオマンガイと海南鶏飯の違いは、タレの種類であるとか、トッピングの微差とか、その程度のことらしい。言い忘れたが私は今からタイへ向かうところ。メチャ正確にいうとカオマンガイではないのかもしれないが、タイ気分は余裕で味わえるはずだ。
肉の厚みが見本とズイブン異なる気がしなくないけれど、まぁそんなものである。いただきまーす!
30点。
・超個人的チキンライス論
一般的に海南鶏飯ないしカオマンガイというものは、チキンの味をこれでもか! と染み込ませて炊いたライスが絶対的主役である。上に乗ったチキンはいわばオマケ。東南アジア特有のスパイスの気配も感じるものの、基本は日本でいうところの炊き込みご飯と同じだ。具は正直どうでもよくて、味の染み切ったご飯を味わうもの……だと思う(違ったらすみません)。
そこへきてチンおじ鶏めしは、お世辞にも「鶏のエキスがよく染みてますね」とは言えないシロモノ。どちらかといえばスパイスやハーブ的なものの存在感のほうが強く、「異国感は感じるけど……う〜ん」といったところであった。タイの食堂で食べる300円のカオマンガイを100点とすると、これは30点。機内食というハンデを差し引くと50点。
……と、個人的には思うかな!
そしてチキンは若干パサっており、タイやシンガポールで食べるような “ちゅるっと感” や “パリッと感” は皆無。ただしライスとチキンを同時食いすることにより、不足していたチキンエキスが補われ、ようやく海南鶏飯ないしカオマンガイと呼べなくもない食べ物へと昇華した。
そんなワケなのでエアアジアでチンおじ鶏めしを食べる際は、「まずライスから」などといったツウぶった考えは捨て、カレーライスのごとく混ぜ混ぜして食べることを推奨したい。
・アジアの心それは味変
なお、チンおじチキンライスには真っ赤な小袋が付属していた。
これで味変してね! という、アジアらしい付け合わせ調味料である。
中身はスゥイートチリソースのようなもの。
もはや原型をとどめぬスゥイートチリソースごはんと化した元・チンおじ鶏めしであるが、まぁ、スゥイートチリソースってそんなもんだ。タイっぽい気分に浸れることだけは間違いない。
ちなみにメニューにはカップ麺も健在。お湯とスマイル付き80バーツ(約390円)と超良心的価格。やっぱエアアジアはカップ麺が鉄板だよね! という思い出補正もありつつ、エアアジアファンならチンおじシリーズも一応押さえておくべきだろう。多くの機内食と同様、そこそこおいしゅうございました。ごちそうさまでした!
で、チンおじさんって誰?
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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