
元鞘(もとさや)ならぬ、「元ざる」かもしれない。
当時の記事では、それまで長年愛用していた100円ショップの定番、ナカヤの「ふっくらパック」と徹底比較。その結果、僅差ではあるものの、「極」に軍配を上げた。
それ以来の約3年間、我が家の冷凍ご飯容器は、ほぼマーナ製になっていた。
しかし──。
つい先日、私は100円の「ふっくらパック」に戻った。今回は、その理由を力説したい。
・100円グッズの王
私が冷凍ご飯にこだわる理由は単純だ。大のご飯好きだからである。ご飯がなければ生きていけない。当然、冷凍ご飯は生活に欠かせないライフラインだ。
そんな私が、これまで何度も絶賛してきた100円グッズがある。ナカヤの「ふっくらパック」。キング・オブ・100円グッズ。私は今でもそう思っている。
・最強の刺客
しかし3年前、その牙城を崩したのがマーナの「極」だった。価格は1つ780円。100円の約8倍である。なので強いのは当然とも言えるが、当時の評価基準は、シンプルに「おいしさ」だった。
電子レンジで温めたあと、ご飯の水分がしっかり残る。ナカヤは少しだけ水分が抜けやすく、わずかにパサつく印象があった。だから私は、「極」の勝ちと判断。
ところが、3年間使い続けているうちに、一つだけ気になることが出てきた。
ご飯のロスである。
私の使い方では、マーナの容器はご飯が底に残りやすかった。
もちろん、うまくいく日もある。箸をフォークリフトのように差し込み、そのままスッと持ち上げられることもある。
しかし毎回そうはいかない。底に残った数粒のご飯は、隅っこに溜まった水分でベチャッとなってしまい、泣く泣く捨てることもあった。
「もったいない」
この気持ちが、3年間ずっと心のどこかにあった。
・王者がまさかの新商品
そんなある日。
ナカヤから「半膳タイプ」のふっくらパックが発売された。ダイエット中の私にとって、このサイズはまさに待っていた商品だった。
久しぶりにナカヤを使ってみる。そこで改めて気付いた。
やっぱり、ざるは強い。
ナカヤ最大の特徴は、内側のざるを丸ごと取り出せること。つまり、ご飯そのものを持ち上げられる。だから、箸でフォークリフトをする必要がない。
しかも、ざるになっているので余分な水分も自然に落ちる。
そして何より、ご飯が一粒も残らない。私の場合はロスがほぼゼロに。この差は思った以上に大きかった。
・時経てば、判断基準も変わる
3年前は、ご飯に含まれる「水分量」でマーナを選んだ。
しかし3年間使った今、私の評価基準は変わった。
ご飯は、自分で温め時間を調整すればいい。電子レンジとの相性もある。少しずつチューニングすれば、自分好みの水分量に近づけられる。
でも、容器に残ったベチャベチャご飯は戻ってこない。
そう考えた瞬間、私の結論はこれだ。
スノコには限界がある。ざるに勝るものなし。
・冷凍庫の勢力図が再び塗り替えられた
こうなると行動は早い。
セリアへ行き、1膳タイプの「ふっくらパック」を買い足した。マーナの一膳タイプとすべて入れ替えた。
現在、我が家の冷凍ご飯容器は、ほぼナカヤ一色になっている。
……と言いたいところだが、例外がある。
マーナの「大盛りタイプ」だけは残した。理由はチャーハンだ。
チャーハンを作るときは、一膳では少し足りない。大盛りサイズがちょうどいい。
私はチャーハン用にはカルローズ米やタイ米を使うことも多い。だから、その用途だけはマーナの大盛りタイプが現役である。
つまり結論はこうだ。
普段の冷凍ご飯(1膳、半膳)は、ナカヤ。
チャーハン(大盛り)だけは、マーナ。
これが今の私のベストである。
思えば2018年。
私が人生で初めて、心の底から「最強の100円グッズ」と感じた商品が、このナカヤの「ふっくらパック」だった。
あれから8年。
いろいろな100円グッズを試してきたし、100円以上の冷凍ご飯容器も試してきた。
それでも結局、戻ってきた。8年越しに、原点へ帰還した。やはりこの商品は、100円の枠を超えた名作である。
キング・オブ・100円グッズ。
執筆:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
▼このビシャビシャに3年間、モンモンとしていた