バーガーチェーン界の “尖り枠” ことドムドムハンバーガーが、2026年の夏もやってくれた。7月27日から販売が始まった新メニューの名は……


『はみでる!! かき揚げバーガー』


直径約17cm、重さ約240g。野菜のかき揚げをまるごとバンズで挟むという、もはやドムドム以外のバーガーチェーンでは企画が通らないだろう。常人の発想を超えたメニューではないだろうか。

しかも商品名の頭に「はみでる!!」と堂々と付いている。隠す気がまったくない。かつて『はみでる!!アジフライバーガー』などで我々の度肝を抜いた、通称 “ハミドム系” の最新作である。

ドムドムファンを自称する私(耕平)としては、黙っているわけにはいかない。さっそく食べに行った──。

・直径17cmの衝撃

向かったのは、これまで何度もドムドムの新商品を食べに通っている、おなじみの店舗だ。店に着くなり、おなじみの巨大なタペストリーが目に飛び込んできた。


デカデカと「はみでる!!」の文字。その下に、バンズから四方にハミ出したかき揚げの写真。そして「圧倒的サイズ」の見出しとともに、「直径 約17cm、重さ 約240g」という数字が並んでいる。

念のため言っておくと、17cmというのはバーガーのサイズではない。かき揚げのサイズである。価格は単品890円(税込)、セット1290円(税込)。無論、期間限定メニューだ。


商品説明には……

「野菜の甘みが感じられる大きなかき揚げに、甘辛い醤油だれとミートパティを合わせました。きざみ海苔と別添えの七味唐辛子がアクセントになる和風バーガーです」

と書かれている。なるほど、和風バーガーか……ここまでは理解できる。問題は、タペストリーの左下に小さく添えられた、この一文だ。


「実はこの下に…パティが入っています」


いや、そこは「実は」で説明する部分なのだろうか? ハンバーガーにパティが入っているのは大前提のはずなのだが、この商品に限っては、わざわざ断らないと伝わらないらしい。このノリで来るあたりが、さすが我らのドムドムである。

注文して待つこと5分。あつあつの状態でトレーに乗ってきたそれを見て、私は思わず二度見することになった。



・未確認飛行物体、降臨

トレーに乗っていたのは、包み紙にくるまれた物体と、小さな袋が1つ。


ハンバーガーの包み紙に「かき揚げ」と書かれているシュールさよ。そして隣に置かれているのは、七味唐辛子である。バーガーに七味が付いてくる時点で、もう普通ではない。

そもそも包み紙の時点で明らかに様子がおかしい。通常のバーガーであれば包み紙の中央がこんもりと盛り上がるものだが、これは横に平たく広がっている。中身が丸いというより、平べったい何かであることが、開ける前から伝わってくる。


期待を込めながら、包み紙を開けると……


未確認飛行物体(UFO)やん。


バンズが完全に負けている。直径17cmのかき揚げに対して、バンズはその中央にちょこんと乗っているだけ。真上から見ると、もはやバンズのほうが「かき揚げの装飾品」に見えてくる。

しかもこのかき揚げ、単に大きいだけではない。甘辛い醤油だれをまとった衣がツヤツヤと光っていて、断片が四方八方に飛び出している。バーガーというより、揚げたてのかき揚げをそのまま皿に置いたような佇まいだ。


横から見ると、その比率がもっとよく分かる。


これだけ具がハミ出ているのは、以前『イオンスタイル赤羽店』限定で販売された全長25cmの『赤い羽バーガー』以来の衝撃だ。

今年2月の『わんぱくメンチカツバーガー』も全長21cmで我々を驚かせたが、こちらは方向性が違う。縦ではなく、横に暴れている。まさに “ハミドム” の伝統は、しっかりと受け継がれていた。


・ひたすら、かき揚げ

まずは、上のバンズを開けてみよう。


刻み海苔とマヨネーズ、そして甘辛い醤油だれ。かき揚げの上に、和の要素が容赦なく乗っている。この時点でハンバーガーというより、限りなく天丼に近い。


続いて、かき揚げを持ち上げてみると……


いた。


かき揚げの下に、申し訳なさそうなバーガーがいる。ミートパティとレタスが、巨大なかき揚げの影でひっそりと息をひそめていた。公式が「実はこの下に…」と断りを入れた理由が、ようやく腑に落ちる。断らないと、本当に気づかれないのだ。

体感の比率は、かき揚げ2.5に対してバーガー1といったところか。そして真っ二つに切って、断面も見てみると……


上からバンズ、かき揚げ、刻み海苔、ミートパティ、レタス、そしてバンズ。層になっているのがよく分かるが、かき揚げの層だけが異様に分厚い。パティはきちんと存在しているのに、厚みでは完全に押し負けている。


このデカさに少しビビりながら、思い切って口に運ぶと……


とにかく、かき揚げを食べている。


ほんのりバーガーの味がする。しかし主役は完全にかき揚げだ。甘辛い醤油だれが染みた衣に、野菜の甘みがしっかりと乗っている。美味い。美味いのだが、食べても食べてもかき揚げが残る。

ひと口ごとにかき揚げの断片がこぼれ落ち、それを追いかけて拾うという作業が発生する。行儀よく食べることは、このメニューに関してはほぼ不可能だと思っていい。



そこで思い出したのが、別添えの七味唐辛子である。


さっそく振りかけて、食べてみると……


おっ、相性がいい。


甘辛い醤油だれに七味のピリッとした辛さが加わることで、味が一気に締まる。単調になりかけていた後半戦に、この七味はよく効く。別添えにしてある意味が、ちゃんとあった。

気づけば完食していた。とにかくすごいボリュームである。ハンバーガーを食べたというより、そば屋でかき揚げを1枚まるごと平らげた後のような満腹感だ。

もはやハンバーガーなのか、かき揚げ定食なのか。その問い自体が、ドムドムにおいては野暮なのだろう。バンズから具がハミ出るという伝統は、2026年の夏もしっかりと生きていた。

期間限定メニューなので、近くに店舗がある人はぜひ一度味わってみてほしい。このボリュームは、一度体験しておいて損はない。ただし、ドムドムという名の狂気に触れすぎてはいけない。なぜならハマってしまったが最後……


ノーマルのハンバーガーでは物足りなくなるから……。


参考リンク:ドムドムハンバーガー 
執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.

▼上のバンスを外したら、もう完全にただのジャンボかき揚げだ