
今年創立45周年を迎える大手コンビニ「ファミリーマート」は、新しいコンビニ体験の創出に挑戦することを発表した。次のコンビニの可能性を追求する「Next FamilyMart Project」にて、従来のコンビニエンスストアの枠にとらわれない形を目指すのだとか。
その象徴となるファミマ初の旗艦店「FAMIMA PARK AZABUDAI」が7月10日、東京・港区虎ノ門にオープンした。実際にそのお店に行ってみたところ、「従来の枠にとらわれない」と言っているだけあって、今までのコンビニとは全然違う。もはや、コンビニというには迷うレベルの別の何かが誕生していた。
・次世代のコンビニというより…
新しいコンビニ体験を創出するにあたって、クリエーティブディレクターはNIGO氏が務め、建築・売場デザインにはインテリアデザイナー・片山正通氏が率いる「Wonderwall」が携わったそうだ。
正直、何がどうすごいのかは行けばわかるでしょってことで、実際にお店に行ってみた。
まず私(佐藤)が驚いたのは、来客の多さだ。10日にオープンしたばかりとはいえ、来客数がものすごい。スムーズに入れないくらい人が出入りしている。すでにここは観光名所と化しているようで、外国人観光客もひっきりなしにやって来ている。
旗艦店だけあって、店舗の案内表示もヨソとは違い、ファミマの「F」の字がキャラっぽくなっていた。
店舗は大きく分けて3つのエリアに分かれているとのことだった。ひとつは入ってすぐの「ポップアップコーナー」。
もうひとつが「コンビニエンスウェアエリア」。それからレジは「キオスクコーナー」と呼ばれている。入店するまでそれらは明白に分けられていると思っていたけど、全然分かれてなくて、棚で区切っている感じは普通のコンビニと同じだった。
今のところ、ここでしか取り扱いのない商品も用意されており、コンビニウェアのデニムもそのひとつ。物珍しさで買うかな? と思ったけど、デニム1本税込5990円はコンビニ価格ではないような……。
最近のファミマのコンビニウェアはかなり評価されており、モノによってはすぐに売り切れになることがあるのも知っている。けど、ユニクロより高くないかい?
ファミチキもスタイリッシュに陳列されており、何か特別な感じがする。
とにかく人が多いのに、みんなそれほど積極的に買い物していない。おそらく、ほかのお店でも買えるものがほとんど(一部限定商品もアリ)なので、ここで買う理由がないというのもあるだろう。
それでも何かあるかな? と思って、私もウロウロしてしまった。ただ、お客さんが多すぎる。その時点で、コンビニエントとは言い難い。
ここはショールームと考えた方が良い気がする。ささやかな買い物をしようにも、どこに何があるかわかりにくいし、オシャレだけど気軽に使える雰囲気でもない。
これがファミマの目指す次世代のコンビニの姿かどうかはわからないけど、ショールームとしてはちゃんと成立していると感じた。
・ティーは良い
ひとつ良いなと思ったのは、店の外側にある「ファミマスタンド」だ。ここはファミチキとコーヒー、それから他店では導入されていないティーメニューが充実している。
茶葉はアールグレイとジャスミンの2種類。それぞれホットとアイスがあり、ホットはストレート・ミルク・ピーチの3種。アイスはストレート・ミルク・ピーチ・シトラスの4種が用意されている。
別途トッピングにタピオカを追加することが可能で、甘さもゼロ・少なめ・普通・多めから選ぶことができる。
私はアイスのアールグレイミルクティー(Lサイズ)、タピオカトッピング甘さ普通(税込480円)でお願いした。フルーツティーの専門店だと500円越えが普通で、内容によっては1000円近くする場合がある。
ここはその半分くらいの値段で楽しめるのが良い。将来的に紅茶マシンはほかのお店に導入されるのかもしれない。
いずれにしても、旗艦店はコンビニというよりショールームの印象の方が強かった。この形で店舗を展開するなら、もう少し従来のコンビニの利便性を踏まえた実用的な店舗にして頂きたいと思うのだが……。それじゃあ次世代ではなくなっちゃうかも!?
・今回訪問した店舗の情報
店名 FAMIMA PARK AZABUDAI
住所 東京都港区虎ノ門五丁目2番10号
時間 24時間
参考リンク:ファミリーマート、PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24