
我が家で7~8年使い続けてきた「ダイソー」の風呂イスが、ついに世代交代を迎えた。妻が新たに購入したのは、「山崎実業」の約5000円の風呂イスである。
思わず「高っ!」と声が出てしまったが、実物を前にすると、さすがは山崎実業。マグネットで壁に浮かせられるなど機能性は文句なしだ。
ところが実際に使ってみたところ、思わぬ理由で私はダイソーのイスへ戻ることになったのである。
・さすが山崎実業
妻がネットで購入したのは、山崎実業の『マグネット風呂イス ミスト SH40』。Amazon価格で税込4980円(2026年5月29日時点)と、風呂イスとしてはなかなかの高級品である。
一方、我が家で現在使っている風呂イスは、7~8年前にダイソーで買ったもの。たしか550円くらいだったと記憶している。
私(あひるねこ)としては現状に何の不満もないので、5000円の風呂イスなんてもったいないと感じてしまったのだが、その充実の機能性を見れば納得せざるを得ない。
何と言っても最大の特徴は、マグネットで浴室の壁に浮かせて収納できるという点だ。
よく見るとマグネットが本体に内蔵されており、壁への色移りが防げるようになっている。
実際に壁にくっつけてみると、安定感抜群で強度も申し分なし。それでいて取り外しもスムーズだ。
いや、ちょっと待て。これって壁にくっつける時に脚が当たって浴室が傷つくんじゃ? と思いきや、ちゃんと傷防止のクッションまで付いている。相変わらず山崎実業の製品は抜かりがない。
これで床の掃除もだいぶ楽になりそうだ。今後はこの素晴らしいイスを相棒に快適なお風呂ライフを楽しもう。そう思っていた……のだが。
・想定外の事態
その日の夜、さっそく新しいイスに座って体を洗っていると、予期せぬ事態が起きた。高さに関してはそこまで気にならなかったのだが……。
端的に言おう。尻が痛いのである。
なんだか座り心地が自分にまったく合っていないような気がするのだ。
風呂イスなんてどれも似たような形状で、そこまで差はなさそうなものだが、なぜか私の尻が、このスタイリッシュな5000円のイスを断固として拒むのである。
耐えかねて元のダイソーのイスに座り直してみた。すると……マジか。こっちの方が圧倒的に座り心地がいい。
長年座り慣れているという点を差し引いても、数年前に数百円で買ったイスの方が、私の尻には間違いなくフィットしていたのだ。
たしかに掃除のしやすさや衛生面に関しては、山崎実業の圧勝である。しかし、イスの本質である「座る性能」においては、まさかのダイソーに軍配が上がるという、自分にとってもかなり想定外の結末になってしまった。
・揺らぐ「100均の真理」
以前公開した、玄関用ほうき&ちりとりをダイソーから「マーナ」に切り替えた記事の中で、私はこのように書いている。
「100均のグッズって、毎日使ったり常に見えていたりするモノには、あまり選ばない方がいいのかもしれない」
「日常的に使う生活用品の場合は、やはりそれなりにしっかりした商品を買うに限る」
今でもこれは真理だと思っているが、今回の風呂イスの一件によって、そうとも限らないケースがあることが明らかになった。どうやら私はダイソーの持つポテンシャルを見誤っていたらしい。
・実は難易度マックス
そして改めて痛感したのが、自分にとっての「正解」の風呂イスを引き当てることの難しさである。
仮にネット通販ではなく、店舗まで行って実際に商品を手に取って買ったとしよう。しかし、それでも風呂イスに関しては、服を着たまま試しに座ってみたところで、お尻が痛いかどうかまでは分からない。
いざ浴室で裸になって座ってみて、初めて自分との相性が判断できるのだ。さすがに売り場でパンツをおろして座ってみるわけにもいくまい。つまり、購入前の完全な見極めは、システム上ほぼ不可能なのである。
今のところ妻は何の問題もなく使えているらしいので、今回は私と山崎実業の相性がたまたま合わなかっただけなのだろう。
そう考えると、何年も前に今のダイソーのイスと出会えたことは、ある意味で奇跡だったのかもしれない。そう、何事も一期一会なのである。
参考リンク:Amazon
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼こうやってくっつけるのもアリ。
▼イスの裏側。