産直市場では、時たま見たこともない野菜に遭遇する。先日もまた、新たな出会いがあった。それは、とても不思議な形をしていた。カブのようでもあるが、どことなくブロッコリーのようでもある。『コールラビ』と言うらしい。

食べ方はわからないが、なんとなくそこまで難しくはなさそうな気はする。試してみようとふたつ、カゴに入れた。大人のこぶしほどのサイズだったため、ひとつよりは、ふたつあった方が良いだろうという判断だ。持ち帰り、調理してみることにする。

・キャベツとカブと

記者が購入したものは、ひとつ税込120円とお値段もお手頃。軽く検索してみると、コールラビの語源はドイツ語であるらしく、キャベツを指すコールとカブを指すラビからきているらしい。そう言われてみれば根元(?)あたりに、どことなくキャベツを感じる気もする。

日本へは明治初期にもたらされていたようだが当時は馴染まなかったのか、近年になって再び流通し、知られるようになったようだ。旬は初夏と初冬と2回あるらしく、育てやすいのだろうか。

初夏に収穫されるものは特に、サラダなど生食に向いているようだったが、はじめて口にする食材であるしと火を通して味わってみることにする。購入してきたものを手に、とりあえず皮をむけば食べられるのではと思い、包丁を入れてみた。

・かなり優秀な食材

皮や茎の部分も食べられなくはないらしい。記者が購入したものは皮がゴツゴツしていたので、ひとまず脇からニョキっと不気味に生えている茎だけ、取っておくことにした。

皮をむいて厚めに切り、冷蔵庫にあったソーセージと共に炒めてみよう。包丁を入れた感じは、固くもなく柔くもなくといったところで、大根とカブの間くらいという印象だ。油を引いたフライパンに、ソーセージとコールラビを入れる。

ものの数分で、コールラビが透き通ってきた。塩コショウをして、最後にガッと火を通して出来上がりだ。あれほど不思議な見た目であったけれども、皮をむいて調理をすれば、昔から知っているように錯覚する見た目をしている。

さっそく食べてみると、なんとまあ、食べやすい! 甘みがあってほくほくしていて、シャキッとした食感もある。後味は爽やかだ。なるほどこれは確かに生で、ピクルスなどにしても美味しいかもしれない。

ただし茎の部分は、時期などにもよるのかもしれないが、ややゴツゴツしていて苦みがあった。記者が購入したコールラビに限っては、あまり茎の部分は食べなくても良いかなと言う気がした。

そんなことを思いながらも、もう一品、ポトフを作ってみる。いろいろな野菜と一緒に、鍋にコールラビを投入。しばらく煮込んで、食材の旨味を存分に出すことを心掛ける。

先ほどの焼きも良かったけれど、煮るもかなり有り。ほかの食材を邪魔しない、クセのなさ、そこそこの時間煮込んでもへこたれない丈夫さ、しかし食べてみれば風味は失われないままで柔らかいのだ。なんという使い勝手の良い野菜だろうか。

コールラビ、かなり優秀な野菜と言って良いだろう。見た目のインパクトが強すぎるあまりに、躊躇(ちゅうちょ)してしまうかもしれないが、もし見かけることがあれば恐れず手に取ってみてほしい。記者も再び出会うことがあれば、迷わず購入しようと決めている。

執筆:K.Masami
Photo:RocketNews24.

▼食べやすくて美味しいコールラビ。次は生食にチャレンジしてみよう