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池袋駅北口すぐ! 謎のガチ中華『豪快な母ちゃんの牛肉スープ』で味わう淮南(わいなん)の素朴な絶品料理

19分前

東京・渋谷は昔の面影がなくなったとよく聞く。ヒカリエ・フクラス・スクランブルスクエアなどの高層複合ビルが立ち並び、JR渋谷駅は以前とはかなり様変わりしている。昭和平成の風情はなくなり、着実に令和の進化が進んでいる。

同じく都内の主要都市のひとつ、池袋も駅周辺の雰囲気は変わりつつあるのだが、それでも昔と大きく変わった気配はない。その理由はひょっとすると、数多くある中華料理店にあるのかも。

先日フラリと目についた中華のお店に入ったところ、初めての店なのに懐かしさを覚え、それと同時に、肌に馴染んだ平成・昭和の風情を感じた

・豪快な母ちゃんの牛肉スープ

実はこの日、JR池袋駅西口から少し歩いたところにある、別の中華料理店を訪ねるはずだった。お店に定休日はなく、昼ならいつでも利用できるだろうと思ったが、なぜか休みだった。

どうやら建物のメンテナンスで、入居するすべての店舗が3日間休業するとのこと。そういう情報は店に来ないとわからないことなんだよなあ。でも、こういうこと、割とよくあります……


……さてと、困った。が! ここは池袋。未知なる料理、未知なるお店は数多ある。いっそのこと行き当たりバッタリでお店を選ぶのも悪くない。掘り起こす楽しみは、まだこの街には残っている

そう考えて歩いていたところ、駅北口からすぐのところにあるお店が目に入った。「牛肉湯」って書いてあるなあ。


上の方には「中華味のバーガー」ともある。中華バーガー……。割いた肉をサクサクのパイのようなパンで挟んだ「ロージャーモ」のことかな?

なんかいろいろありそうだから、ここに入ってみよう。


入店するとすぐに持ち帰りカウンターがある。店で食べることも可能なはずだったけど、席は奥にあるのかな? と中に入って行くと、下りの階段があった。地下が客席だったのだ。

表からは見えなかったが客席は半分以上埋まっている。隠れた人気店なのかも。この時、店の名前を確認しなかったのだが、後で調べると「豪媽 牛肉湯」(ハオマ ニョウロウタン)であることがわかった。これは「豪快な母ちゃんの牛肉スープ」という意味らしい。

意味を知ると、お店を利用したときに勧められたメニューを理解できた。おまけに美味そうな店名だ。


・トッピングの干し豆腐に注意

さて席に着き、スマホでQRコードを読み込んでメニューを見ると、有難いことに日本語でも表示することができた。だが、品数が多すぎて何を頼んでいいのかわからない。一部中国語のままだし、何を選ぶべきなのか……。

迷っていると、中国人らしきお店の人が「スープと揚げ餅、おすすめです」という。ふ~ん、店の壁を見ると、それらしき売り文句もあるので、それを頼むことに。ランチセットで税込1400円だ。


スープということは麺は入っていないのか? わからないので追加トッピングで「干し豆腐」(税込110円)も頼んだ。

よく見るとトッピングメニューは日本語表記だけど、一部は中国語のまま。「ら-メン」「牛肉煮込んみ」など、おかしなところもあるな。


ちなみに、ここは「淮南(わいなん)料理」のお店とのこと。淮南とは、中国・安徽省中部に位置する都市。その郷土料理は四川料理のような強い辛さや北京料理のような濃い味付けではなく、素材本来の旨味と甘さを重んじるのが特徴らしい。



オーダー後、スマホでもいじって提供を待とうと思ったら、驚くべき速さで出てきた! 5分も待ってない。いや3分も待ってないかも。

とにかく実際の牛肉スープと揚げ餅がコレです。揚げ餅はいわゆる日本でいうところの餅ではなく、「シャオビン」というパイだ。餅よりパンに近い印象。


まずはスープをすすってみると、牛肉・牛骨の旨味が凝縮されている。そこにパクチーなどの香草で香りづけをしていて、淡白な味わいの中にも華やかさがある


スープなので麺はないのかと思ったら、春雨が入っていた。これがあるとわかっていたら、トッピングはなくてもよかったかも。


干し豆腐はオマケ程度の量だと思ったのに、めちゃくちゃ入っていた。これ完食できるかな……。まさかここまで多いとは、春雨もあるというのに。


焼き餅はインドのナンみたいに見える。見た目は近いがその食感は大きく違う。ナンはモッチリしているのに対して、こちらはサクサク。


表面はゴマたっぷりでパリパリしていて、何層にも織り込まれた生地はサックリとした歯ごたえ。中にはネギなどの具材が織り込まれていて、香ばしい。本場ではコレをスープに浸して食べるという。


実は注文時にもうひとつ頼んでいた。「骨肉相連串」(2本税込500円)、鶏のもも肉と軟骨を使った串揚げだ。先の2品でお腹がいっぱいになりそうだったが、スパイスのきいた串揚げは食欲をそそる香りで、コリコリの軟骨が美味。お腹いっぱいでも難なく食べることができた。


ということで、豪快な母ちゃんの牛肉スープは親しみ深い味で、昭和・平成の記憶を呼び起こしてくれる美味しさだった。利用する際は、干し豆腐の量に注意して欲しい。意外と多いから。


・今回訪問した店舗の情報

店名 豪媽 牛肉湯(ハオマ ニョウロウタン)
住所 東京都豊島区西池袋1-29-4 B1F
時間 24時間

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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