
セブンイレブンは2013年に、1杯ずつ淹れたてのコーヒーを提供するコーヒーマシンを導入して大成功した。今でこそ、どこのコンビニでも手軽に淹れたてのコーヒーを飲めるようになったが、その流れを大きく後押ししたのがセブンだ。
現在はコーヒーマシンにとどまらず、スムージーや紅茶の提供も行っているのだが、実は一部の店舗でセルフ式のラーメン調理マシンを導入しているのである。
その実力はどれほどか。私(佐藤)は埼玉県朝霞市のお店を訪ねて、実際にその味をたしかめた。
・セルフのラーメン調理マシン
セブンがラーメン専用マシンを導入したのは、2025年10月のことだ。約半年も前から実践しているとは全然知らなかったが、それもそのはず。一部の店舗に限って提供しており、その店舗というのが、全部埼玉県なのである。
さいたま市をはじめ、川口・草加・所沢・八潮・春日部など、都内からは少し離れた店舗のみでしか提供を行っていない。
私がもっともアクセスしやすいお店が朝霞市だったので、東武東上線朝霞駅にやってきた。
そこから徒歩で約10分で朝霞幸町1丁目店にやってきた。ここにはマシンがあるらしい。
入店するとすぐのところに見慣れないマシンがある。これだな、店内専用のセルフ調理マシンというのは。
さっそく対象の冷凍ラーメンを持ってレジに行くと「ご利用は初めてですか?」と尋ねられ、はいと答えたところお店の人が丁寧に説明してくれた。
まずはマシンのスタートボタンを押すとウォーミングアップが始まった。約1分程度待った後に、QRコード読み取りカメラに商品の側面についているQRコードを読み取らせる。これはスムージーマシンと同じ仕組みだ。
すると下のドアのロックが解除されるので、商品を中に入れる。中の床面にくぼみがあるので、それに合わせて商品を置く。この時にフィルムをはがさない。
それでどうやって調理をするかというと、ノズルがフィルム真ん中を突き破って挿入され、そこからアツアツの蒸気が出て、凍った麺やスープを解凍し温めるというわけだ。
シールをもらえるので、これでフィルムに開いた穴を塞いで持ち帰ることになる。
購入したのは、中華蕎麦とみ田の「濃厚豚骨魚介」(税込880円)だ。本当にちゃんとアツアツなのか? そして味は?
早速フィルムをはがしてみると……、立ち上る湯気! これは期待できる。
ちゃんと全体が温まっているようだ。ノズルを突っ込んで中から温めているので、加熱のムラもなさそうではある。
では、まずスープをすすってみよう。濃い豚骨スープの味わいの中にほのかに魚介の旨味がある。そして香りづけに柚子の皮まで入っていて本格的だ。
続いて麺は、いかにも冷凍食品という食感は拭い去れないが、それでも噛み応えのあるしっかりとした太麺に仕上がっている。
もっともインパクトが大きかったのはチャーシュー。その大きさもさることながら、箸でも切れるほどのとろける柔らかさ。従来の冷凍ラーメンの概念を覆す味とサイズ。これは満足度が高いな。
日々進化し続ける冷食界において、専用マシンによる冷凍ラーメンの提供は、さらなる大きな飛躍を予感させる。コーヒーマシンは他のコンビニチェーンでも比較的容易に導入できただろうが、これはなかなかヨソが真似できない新しい挑戦ではないだろうか。
とはいえ他社が追随してこそ優位性が発揮できるので、真似されなければ、広まる可能性は低いとも言える。
そして埼玉で導入されて半年が経った現在も、まだ他県に進出していないのも気になるところ。今後全国的な展開はあるのだろうか? なお、埼玉では約40店舗に導入済み。最寄のお店にあるかどうか気になる人は、販売店舗一覧をご覧頂きたい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 セブンイレブン 朝霞幸町1丁目店
住所 埼玉県朝霞市幸町1-4-1
時間 24時間
参考リンク:セブンイレブン、PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼できたて麺はラーメンだけでなく、うどんやまぜそばなどバリエーション豊富
▼ここにはできたて麺と同じく、一部店舗にしかない「出来立て弁当」というのもあった
▼ご飯はレンジで加熱。おかずは特殊オーブンで焼き上げて提供するそうだ。特殊オーブンとは、パンを焼くオーブンなのかも。いずれ食べてみたい