
『出汁醤油ロースカツ in the 親子丼』という商品名を見た時、強い既視感があった。似た名前をどこかで聞いたような……。
そこで調べてみたところ、今年1月に『出汁醤油ロースカツ on the 親子丼』なる商品が発売されているではないか。そう、まさかの “on” から “in” である。
つまり親子丼の “上” から、親子丼の “中” へとロースカツが移動したということか? さっぱり意味が分からないため実際に注文してみた。
・「かつや」新商品
本日2026年4月28日より期間限定で販売が始まった『出汁醤油ロースカツ in the 親子丼』。いつものように丼・定食の2種類があり、丼は税込979円、定食は税込1089円となっている。
前作の『出汁醤油ロースカツ on the 親子丼』は、親子丼の上になぜかロースカツがのっているというカオスなルックスで、「お待たせしました。親子丼です……」と言いかけた店員さんを激しく混乱させたことも記憶に新しい。
果たして今回は、どんな珍獣が私(あひるねこ)の前に現れるのか? 前回以上の覚悟を胸に待っていると、偶然にもあの時と同じ店員さんが来て、まったく同じセリフを口にした。
「お待たせしました。親子丼です」
運ばれてきたのは、私が想像していた以上に親子丼そのものであった。あまりにも真っ当に親子丼すぎて、一瞬こっちが商品名を言い間違えたのかと思ったぞ。
トロトロの半熟に仕上がった卵、かまぼこ、三つ葉と、ロースカツ要素は限りなくゼロに近い。もはや「なか卯」である。
ところが! 卵と鶏肉をめくった瞬間……。
いた。
・見事なイン
そう、前回は親子丼に “on” していたロースカツが、今回は思いっきり “in” しているのだ。あまりにも見事な前置詞の活用。中1の英語の教科書に例として載せたいくらいである。
一つ大きな違いを挙げるとすれば、前回は異様なルックスゆえに周囲から浮いていたロースカツが、今回は親子丼と完全に一体化しているという点だろう。
出汁醤油がきいたロースカツは、親子丼の具材としても違和感なく機能している。「そもそも親子丼ってこういうものでしょ?」と言わんばかりの自然な佇まいだ。どこの世界にカツ内蔵型の親子丼があるというのか。
鶏肉(親)と卵(子)の血縁関係の中に、まったくの赤の他人である豚肉が入り込んでいるというだいぶ無茶な状況。しかし、前作ほどのタブー感はない。むしろ鶏と豚が手を取り合っている感覚がある。ピース。
ただ、よく考えたら親子丼1人前にロースカツを丸っとトッピングしているようなものなので、とんでもなくボリューミーだ。
前作同様、鶏肉もごろごろ入っていて食べ応えは満点。小食な人だと完食するのも一苦労かもしれない。
・無限の可能性
さて、こうなると気になるのが親子丼シリーズの今後だ。『出汁醤油ロースカツ on the 親子丼』、『出汁醤油ロースカツ in the 親子丼』以降をもし予想するとしたら、以下のようになる。
『出汁醤油ロースカツ under the 親子丼』
『出汁醤油ロースカツ behind the 親子丼』
『出汁醤油ロースカツ in front of the 親子丼』
『出汁醤油ロースカツ above the 親子丼』
“above” に至ってはもはや超常現象だが、俺たちの「かつや」ならきっとやってくれるに違いない。そしてその時、我々は気づくはずだ。実は『出汁醤油ロースカツ in the 親子丼』こそが、もっともまともな親子丼だったという事実に。
「かつや」の偉大な挑戦を応援する意味でも、“かつや者” 諸君はぜひ『出汁醤油ロースカツ in the 親子丼』をチェックしてみてほしい。ではまた来月。
参考リンク:かつや
執筆:エクストリームかつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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▼期間限定『肉あんかけロースカツ丼』もまだ販売中だったが、メニューをよく見ると……。
▼「ピリ辛」と書かれたシールが上から貼ってあった。こんなの初めて見た気がする。辛いという声が多かったのだろうか。
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かつやの新商品「出汁醬油ロースカツ in the親子丼」を頼んだら思った以上に親子丼そのものが来た。カツが親子丼に内蔵されることがもはや日常化している。親子のかたちの揺らぎとしての親子丼。 #続きは記事 pic.twitter.com/vxTduGVywH
— あひるねこ@ロケットニュース24 (@ahirunekoindie) April 28, 2026