
パスタ専門店の鎌倉パスタが提供している「パン食べ放題」がSNS上で物議を醸している。
「いくら待ってもパンが来ない」という不満の声がある一方、直近では「数分おきに配りに来るようになった」という噂まで飛び交っている状態だ。
果たして現場はどうなっているのか? 真相を確かめるべく、話題の中心となった “店員が巡回してパンを配るタイプ” の店舗へ行って検証してみた。
・話題のパン食べ放題
私(あひるねこ)が訪れたのは、店内が8割ほど埋まっている平日のランチタイム。パスタを注文すると、プラス税込528円で「焼き立てパン食べ放題セット」にできる。食べ放題単品だと税込858円だ。
鎌倉パスタのパン食べ放題には、自分でパンコーナーにパンを取りに行く「セルフサービス」と、パンのカゴを持った店員さんが各テーブルを回って配ってくれる「店員巡回」の2パターンがある。
SNSで話題になったのは後者のスタイルで、パンが欲しい時はテーブルの札を立てておき、いらない時は伏せて意思表示をするシステムだ。今回やって来たのは、この「店員巡回方式」の店舗である。
・検証スタート
料理を注文したのが12時55分。これから30分の間に店員さんが何回パンを配りに来て、最終的に何個パンを食べられたか検証してみようと思う。
すると次の瞬間、早々に店員さんがやって来た。カゴの中から、まずはクロワッサンとチーズを選択。
時計を見ると13時ちょうどだ。つまり、注文から約5分で第1陣が来たということになる。
やはりクロワッサンは焼き立てに限るな。
とそこへ、間髪をいれずにパスタも到着した。注文から約5分とは、予想以上に早い提供スピードである。
パンの第2陣が来たのは13時5分。先ほどよりも種類が増えており、そこからメロンパン、ショコラ、シュガーを選んだ。
今のところ5分間隔でパンが来ている。次も5分後か? と思いきや、来客が増えたのかそれからしばらく来ず。緊張が走るなか、ようやく第3陣が到着した。
私が選んだのは明太子、バジル、そしてメロンパンパート2。
時刻は13時18分。つまり、15分近く待たされたことになる。が、パスタがあったので手持ち無沙汰な感じはしなかった。
制限時間の30分まであと5分ほど。これで終了かな……と思っていたら、まさかの第4陣登場でコーンと明太子をおかわり。
時刻は先ほどから7分後の13時25分だった。ちょうどスタートから30分経ったので、パン食べ放題チャレンジもこれにて終了!
・結果発表
注文から約30分の間に私が食べたパンの数は……なんと10個! むしろ食べすぎだろう。
店員さんの接客も感じが良く、ネットで書かれているような「店員が来ない」「全然食べられない」といった事態は、予想に反して一切起きなかった。やはりネットの噂を鵜呑みにするのはよくないのか。
しかし、同じ店舗に何度も足を運んだことがある私の妻に話を聞くと、また違ったリアルが見えてきた。
妻いわく、「子どもと一緒に夕方などの空いている時間帯に行くと、全然パンが来ないことがある」というのだ。私の感想とまるで異なっている。
妻はその原因を、時間帯による店員数の少なさではないかと指摘していた。
ランチタイムなどのピーク時は、スタッフの人数が十分に確保されているため巡回もスムーズだが、アイドルタイムに入ってスタッフが減ると、途端にパンが来なくなるのではないか、と。
つまり、同じ店舗であっても、行く時間帯やその日のシフト(スタッフの余裕)によって、サービスや満足度が別物に変わってしまう可能性があるということだ。
あくまで妻の推測ではあるものの、たしかにこのムラのある状況は、チェーン店としてはあまり健全ではないように思う。
・運次第?
今回、私はたまたま「アタリ」のタイミングを引いただけなのかもしれない。逆に、ネットで不満を漏らしている人たちは、運悪く「ハズレ」のタイミングを引いてしまったのだろう。
鎌倉パスタのパンはうまい。特に焼き立ては格別だ。だからこそ、パンが回ってこないときの失望は大きい。この “運ゲー” のような状況こそが、今回の物議を呼んだのかもしれない。
この騒動を機に、いつどのタイミングで訪れても、平等にパンを楽しめるようなシステムへ改善されることを祈るばかりだ。これから行く予定の人は、どうか心と時間に余裕を持って臨んでほしい。
参考リンク:鎌倉パスタ
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼たまに鎌倉パスタに行くと、必ずジェノベーゼ系を頼んでしまう。こちらは『ぷりぷり海老とアボカドのジェノベーゼ ペコリーノ添え』(税込1320円)。
▼パン食べ放題との合計は税込1848円。なかなかの金額だ。