
「このへんで、ロケットニュースにピッタリのネタない?」
──と、京都の実家に帰った際、オカン(71)に聞いてみた。すると、オカンは言う。「せやな〜ないこともないかな」と。
なんですと? ダメ元で聞いてみたのに、「ないこともない」ですと!? 思わず身を乗り出したところで飛び出したのは、「おばんざいガチャ」なるワードだった。何それめっちゃ気になる!!
・オカンのセンス
オカンは言う。
「あんた、『おばんざいガチャ』って知ってる? 京都南ICの手前を曲がって行ったところに工場があって、入口に自動販売機があんねんけど、そこにあんねん。ガチャやから何が当たるかわからんねんけど、安くてどれも美味しいねん」
──オカンの発言だけで重要な情報は大方言ってしまった感があるが、つまりそういうことである。
おばんざいガチャ! 一応説明しておくと、“おばんざい” とは京都で日常的に食べられているおかず(お惣菜)のこと。「大根の炊いたん」とか「焼きナスの煮浸し」とか、そういうヤツである。
それが “ガチャ” になっていることにも軽く驚きだが、何よりそれを「ロケットニュースにピッタリなネタ」として教えてくれる71歳のオカンにも驚きである。
手前味噌で申し訳ないが、我がオカンながら最高のセンスだ。
・実際に検証
ただもちろん、オカンの言っていることを鵜呑みにするわけにはいかない。本当に「おばんざいガチャ」なるものが存在するのか、「安くて美味しい」は本当なのか、確かめてみることに。
というわけで、2026年の3月に伏見区の下鳥羽へ向かう。オカンが言うには、「ガチャはノムラフーズさんの工場の入り口にある」らしい。言われたとおりに現地まで向かっていると……
それっぽい自販機を発見!
おばんざいガチャ、あったぞ〜〜!!
おばんざいガチャは期間限定で、価格は400円(3袋入り)。1つ100円ちょいってことを考えると、この時点で破格の雰囲気をヒシヒシと感じる。期待を胸に、ガチャを回す。
……といっても指定の番号を押すだけだから、完全に運任せ。一体何が出てくるのだろう?
ガタンと落ちてきた商品を手に取ると、めちゃくちゃ京都っぽいフォントで「おばんざい」の文字が確認できる。でも、この時点で何かはわからない。
家に帰って中身を確認してみる。
中に入っていた「おばんざい」を解凍すると、こうだった。
みぶ菜と京揚げの炊いたん(100g)
牛ごぼうと九条ネギの柚子山椒煮(100g)
御祝い京なます(100g)
※ガチャなので中身は毎回同じではありません
・マジで美味い
これらのパッケージに食べ方が記載されているのだが、よくよく見ると結構細かい。たとえば、「御祝い京なます」はこんな感じ。
「冷蔵庫(5°C前後)に移し、約7〜8時間解凍後、添付のカツオ節を和えて、直ちにお召しあがりください」
数字が具体的な上に「直ちにお召しあがりください」の文言にこだわりが感じられたが、食べてみるとそのこだわりも納得の味。なますの程よい酸っぱさをカツオ節が包み込んで、いかにも繊細な「ザ・日本料理」という感じ。というか、これが冷凍!?
他のおばんざいも同様なのだが、冷凍っぽさは全く感じない。めちゃくちゃ美味しい。
そもそも、味を考えると3つで400円なのは信じられない。20年以上東京に住んでいる私的には3倍でも納得するような味。
仕事柄、今まで何度もガチャを引いてきたが、おばんざいガチャのコスパの高さは過去イチという印象である。
というか、関西のおばちゃんが言う「安い」はレベルが違う。以前から感じていたことであるが、それを改めて思い知らされた格好だ。
──というわけで、オカンからの情報提供「安くて美味しいおばんざいガチャがある」はガチだった。
もしオカンからの情報に補足することがあるとすれば、自販機に入っている商品は基本的に冷凍なので、行ってみたい人は保冷バッグ的なのを用意しておいた方がいいってこと。
あと、支払いの際に現金やクレジットカードは不可で、PayPayや交通系などは使えるってこと。
そして、おばんざいガチャは期間限定なので、気になる人は早めの方がいいってことくらい。現場からは以上だ。
・今回ご紹介した自販機(おばんざいガチャ)の詳細データ
店名 株式会社ノムラフーズ
住所 京都市伏見区下鳥羽西芹川町66番地
参考リンク:京菜名ノムラ(株式会社ノムラフーズ)
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼原材料名の欄には、いたるところに「国産」の文字が。繰り返すが、1つ100円ちょいだ