
2025年12月10日、沖縄の離島に歴史的な1日が訪れた。あの丸亀製麺が、ついに石垣島にオープンしたのだ。その名も『丸亀製麺 石垣島店』。沖縄県内の離島への出店はこれが初めてで、国内最西南端の店舗となる。
私(耕平)が前回石垣島を訪問したのが昨年の10月下旬だったので、石垣島店は今回絶対に行ってみたいと思っていた。そこで私がいつも聴いている石垣島の、とあるラジオ番組に石垣島店の情報を教えてほしいとメッセージを送ってみた。
すると、地元民ならではのネタが出てくる出てくる……とにかく、石垣島店ならではの情報が盛りだくさん! これは自分の目と舌で確かめるしかないと、いざ出陣した。
・”日本最南端の丸亀芸人” が教える3つの違い
今回『丸亀製麺 石垣島店』の訪問に先立って、情報を提供してくれたのは石垣島のコミュニティラジオ局「FMいしがきサンサンラジオ」の火曜日20:00から放送されている「ババスペのお笑い産業道路」という番組内でのこと。
訪問に先立ち以前インタビューさせていただいた、石垣島を拠点に活動する漫才コンビ「ババスペ」のツッコミ担当で、丸亀製麺をこよなく愛する “日本最南端の丸亀芸人” こと、 代打れおさんが情報を提供してくれた。
日本各地の丸亀製麺を食べ歩いているという、れおさんが番組を通じて得た情報をまとめると、大きく3つの特徴があるという。それは……
・スポーツジムの隣に建っている
・石垣島店限定のメニューが豊富
・無料の〇〇が内地(本土)や沖縄本島の丸亀製麺より太い
とのこと。とくに3番目が気になる。さすが丸亀芸人……観察力が違う予感がする。これらの情報を胸に刻みながら、いざ石垣島店へ向かった。
まず、第1の情報「スポーツジムの隣に建っている」というもの。到着すると、なるほど……たしかに外観を見てみると丸亀製麺のすぐ隣にエニタイムフィットネスが堂々と構えていた。
これは筋トレ後に「自分へのご褒美」として吸い込まれる人が続出しそうな立地である。完全にカロリーはプラマイゼロ。いや、むしろプラスになっている可能性も高い。
ちなみに代打れおさんは、このジムに通っているらしいが、スポーツウェアに着替え汗を流す気まんまんだったのに、気がついたら丸亀製麺で冷やかけうどんを食べていたらしい。その間の記憶が全くないとも……アルコールかよ。
・14時過ぎでも行列
到着したのは14時過ぎ。ランチのピークはとっくに過ぎているはずなのだが、店内に入ると注文レーンにはなかなかの行列ができていた。
オープンから3ヶ月近くが経とうというのに、石垣島民の丸亀製麺への期待の大きさがヒシヒシと伝わってくる。ちなみにこのお店は3年以上前から出店が構想されており、離島ならではの食材の物流や保管の課題を乗り越えてようやく実現したという。
ここで第2の情報「石垣島店限定のメニューが豊富」を検証すべく、注文レーンに並びながらメニュー表を見上げると、石垣島限定メニューの文字がズラリと並んでいた。
「鶏と野菜の揚げびたしうどん」「旨だし 豚しゃぶうどん」「鬼おろし肉ぶっかけ」など、石垣島仕様になっているラインナップに心が躍る。
さらにトッピングコーナーにも石垣島限定が並ぶ。パプリカやズッキーニ、トマトといった夏野菜の揚げびたしに加え、石垣島限定の「揚げ島豆腐」が鎮座していた。
揚げものコーナーにも、石垣島限定の「やんばる鶏のから揚げ」を発見。沖縄県産のハーブ鶏「ピュアやんばる」を使用している唐揚げらしい。
その他に沖縄ならではの「ジューシー」と、スパムおにぎりの「ミート」もサイドメニューとして置いてあった。
ちなみに代打れおさんからは「内地にある、レンコンの天ぷらや季節限定の舞茸の天ぷらが石垣島店には無い」という情報もあり、見渡したところ本当になかったことも付け加えておこう。
・実食! 石垣島限定メニュー
果たして日本最南端の丸亀製麺で、どの限定メニューを注文すべきか……迷いに迷った結果、注文したのは「鶏と野菜の揚げびたしうどん」(並980円)。
トッピングには、これまた石垣島限定の「やんばる鶏のから揚げ」(230円)と「揚げ島豆腐」(250円)、そしてサイドメニューの「ミートおむすび」(260円)を追加。
そして、ここで第3の情報「無料の〇〇が内地や沖縄本島の丸亀製麺より太い」の検証を始めることにした。ちなみに「無料の〇〇」とはネギのことだ。
代打れおさんいわく、内地(本土)や沖縄本島の丸亀製麺に比べて、全体的に輪っかが太いという。しかも青ネギの部分だけではなく、根元の白い部分もふんだんに使われているらしい。
この情報は事前に聞いていたので、実際に地元の丸亀製麺で、無料のネギを撮影してきた。
比べてみると……
たしかに言われてみれば、石垣島店の方が太い気がする。ただし意識しなければ、これは気づかないだろう。代打れお、恐るべし……この微妙な違いがわかるのは、さすが “日本最南端の丸亀芸人” だ。
改めてテーブルに戻ると、注文した揚げびたしうどんには、ナス、ズッキーニ、トマト、そして鶏の揚げびたしがゴロゴロと乗っている。もはやうどんというよりイタリアンのような色合いだ。
まずは麺をすする。
もちもちの打ち立て麺に、揚げびたしの特製だしがよく絡む。うん、これは間違いなく丸亀製麺のクオリティだ。
しかし、ここからが石垣島店の真骨頂。トマトを箸で持ち上げると、ジュワっとだしが滴り落ちる。口に入れた瞬間、トマトの酸味とだしの旨味が渾然一体となって広がった。
続いて「ズッキーニ」。揚げびたしにすることで甘みが凝縮されており、意外にもうどんのだしとの相性が抜群だ。
メインの「鶏の揚げびたし」も、だしをたっぷり吸い込んでいる。噛むたびに鶏の旨味とだしの風味が口いっぱいに広がる。
そしてトッピングの「揚げ島豆腐」。これがまた驚きの存在感だった。内地の豆腐とは明らかに違う、ずっしりとした密度と大豆の風味。揚げることで外はカリッと、中はふわっとした食感が楽しめる。
石垣島店限定の「やんばる鶏のから揚げ」も、衣がサクサクで噛むたびに肉汁がジュワッとあふれ出る。
スパムおにぎりの「ミート」も、食べやすいサイズと特製ダレが染みたスパムが丸亀製麺で食べていることを忘れさせるような、何とも言えない美味さだ。
気づけばトッピングをすべてうどんに投入して「全部乗せ状態」に。もう、こうなると箸が止まらない。
その後、キッチリと完食。結論から言うと、この石垣島店は他店舗の丸亀製麺とは完全に別物だと感じた。石垣島の食材をふんだんに使った限定メニューの数々は、まさにここでしか食べられない特別な逸品ばかり。
そして “日本最南端の丸亀芸人” 代打れおさんの情報に感謝しながら、最後の一滴まで飲み干した。
──そんなわけで石垣島を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてほしい。私は1名での来店だったが、家族や友達と行った際には、石垣島限定メニューをそれぞれ頼んでシェアするのも、石垣島旅行の新しい醍醐味になることは間違いないだろう。
・今回ご紹介した店舗の詳細データ
店名 丸亀製麺 石垣島店
住所 沖縄県石垣市字真栄里292-1
時間 11:00~22:00
定休日 なし(年末年始を除く)
参考リンク:FMいしがきサンサンラジオ
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.
▼店内に貼られた石垣限定メニューのポスター。これを見るだけでテンションが上がる