
数ある飲食チェーン店の中でも「リンガーハット」ほどの優等生はいないのではないだろうか? 真面目に国産野菜を使用し、真面目に美味しい料理を提供する。疑うことなく生徒会長レベルの優等生であろう。だがしかし……。
2026年3月1日から発売を開始した『野菜たっぷりちゃんぽん背徳MAX』は、これまでのリンガーハットとは明らかに毛色が違うメニュー。ちょっと話を聞こうか、リンガーハット。いきなり何があったんだ?
・怪しい広告
「牡蠣ちゃんぽん」や「ほたてとあさりのちゃんぽん」等、リンガーハットの新メニューはいつだって正統派であった。変わり種はせいぜい「トムヤムちゃんぽん」くらいで、奇をてらわず王道を貫くのがリンガーハット流だ。
ところがどっこい、3月1日から発売を開始した『野菜たっぷりちゃんぽん背徳MAX』は自ら「禁断の魔改造!!」などと抜かしているではないか。おいおい、何かイヤなことでもあったのか?
・魔改造だと?
公式サイトによると『野菜たっぷりちゃんぽん背徳MAX』は、野菜たっぷりちゃんぽんをベースに「背脂にんにく醤油ぶたしゃぶ」をトッピングしたメニューで、価格は1人前1490円とのこと。
通常の野菜たっぷりちゃんぽんが1050円なので、差額の440円分が “背徳MAX” ということなのだろう。うむ、お値段もなかなか背徳MAXである。
週1で「野菜たっぷりちゃんぽん」を食べているリンガーハットウォッチャーとしては驚きを隠せないが、突然のご乱心『野菜たっぷりちゃんぽん背徳MAX』はどんな仕上がりなのか? それを確かめるべくリンガーハットに急行した。
・実食
で、目の前に現れた『野菜たっぷりちゃんぽん背徳MAX』はというと、黒々とした「背脂にんにく醤油ぶたしゃぶ」が確かに異質。優等生の野菜たっぷりちゃんぽんに憑依した邪念そのものに見えなくもない。
まずはさっそく「背脂にんにく醤油ぶたしゃぶ」を食べてみると……甘ぁぁあああーーーい! 確かに にんにくもなかなかの強度だが、それより驚くのはビックリするほどの甘さであった。
その甘さは当然ながらスープを浸食し、全体的に甘いスープに様変わりする。味変のちゃんぽんドレッシングもそこまで効果がないほど、黒の甘さは強烈だ。
……が、それだけである。
にんにくは効いているが特に中毒性は感じず「ただ甘くなった野菜たっぷりちゃんぽん」といった感じ。ジャンクフード大好きっ子としては特に背徳感を得ることもなく「こんなもんか」というのが率直な感想だ。
『野菜たっぷりちゃんぽん背徳MAX』がメチャメチャ美味しいかと言われると、個人的には通常の「野菜たっぷりちゃんぽん」の方が美味しいと感じたし「また食べたい」とも特に思わなかった。
これは「美味しくない」という意味ではなく、コスパも含んだ総合的な判断。背徳と謳いつつ、いつも通り野菜をたっぷり摂れたりするあたりもチグハグな感が否めなかった。
・無理すんな
推測するに、もしかしたらリンガーハットはインパクト重視のメニューを開発したかったのかもしれない。そういう意味で『野菜たっぷりちゃんぽん背徳MAX』は成功しているのだろう。
……が、世の中には自分を背徳とも思っていない背徳メシが数多く存在することを考えると「本当の背徳を知らないお坊ちゃまの気まぐれ」程度の背徳感だっただろうか? 育ちの良いリンガーハットには「やや無理があるかな?」と感じた次第だ。
参考リンク:リンガーハット
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼黒の部分だけ闇落ちしている。