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【実録】身分証とカード類すべてを一夜にして紛失…絶望から復活までの一部始終を赤裸々に語ろう

約1時間前


「お前の馬鹿さ加減には、父ちゃん涙出てくらぁ!」


知る人ぞ知る、昭和の名ドラマ『あばれはっちゃく』の父ちゃんが毎回発する名セリフである。この言葉がとんでもなく自分に刺さった出来事を、これからお伝えしたいと思う。

これは私(耕平)の身に、昨年末に実際に起きた話。結論から言うと、全部の身分証とカード類を一夜にしてすべて紛失した。っていうか、それらが入っていた財布を誤ってゴミに出してしまったのだ。

気づいたのは手持ちの現金が無くなり、ATMでお金を下ろそうとしたとき。その現実を受け入れるのに1時間くらいかかり、もう、絶望しかなかった。

だが、嘆いていても仕方がない。ここから始まった「全カード再発行完了までの試練」が、想像以上に過酷だったので、あますことなく赤裸々に報告していこう。

・まずは現金の確保から

カード類を全て失ったことに気づいた瞬間、頭の中は真っ白。だが冷静に考えた。まず何よりも先に解決しなければならないのは「現金が無い」という現実だ。


ここで不幸中の幸いだったのは、カード類を入れていた財布とは別に、使っていない銀行のキャッシュカードを1枚だけ保管していたこと。すぐにネットバンキングで必要な分をその口座に振り込み、なんとか現金を確保できた。

そこからは、キャッシュレス決済をフル活用する日々が始まる。スマホに登録してあったQRコード決済がこれほど頼もしく感じたことはない。

さて、ここで失ったカード類を整理してみよう。


・キャッシュカード2種(大手メガバンク、地銀の2枚)
・クレジットカード
・運転免許証
・マイナンバーカード


調べてみると大手メガバンクのキャッシュカード以外は、身分証のコピーが無いと再発行手続きができない。なので最初に手続きをしたのは、大手メガバンクのキャッシュカード。これはアプリから再発行の手続きができて、驚くほどスムーズだった。


手続きから約1週間後、簡易書留で新しいキャッシュカードが届いた。不在票を受け取った時の安堵感たるや……さすがメガバンク、仕事が早い。本当にありがたかった。

ちなみに確実に破棄してしまったのはわかっていたが、念のためカード各種の利用停止の手続きを取り、最寄りの交番に事情を話して、遺失届(いしつとどけ)を申請しようと試みた。

しかし「自分で破棄しているのがわかっている以上、受理できません!」と言われて、断られてしまった。それほどマヌケな理由だったということなのだろう……。



・身分を証明できない男

とにかく、身分証明書がなければ他のカードの再発行手続きが進まない。なので次に優先すべきは、マイナンバーカードの再発行だった。

調べたところ、紛失した場合でも一定の条件が整えば特急で再発行できるらしい。その情報に希望を見い出し、地元にある「マイナンバーカード臨時交付会場」に向かった。


さっそく最寄りの臨時交付会場に向かい、窓口で誤って破棄してしまったことを説明した。すると窓口の職員から、まさかの一言。


「その理由だと、特急発行の対象外です」


……マジかよ。紛失や破損などは特急発行ができるが、自分の不注意で捨ててしまったという “マヌケな理由” では適用されないという。しかも通常の再発行にかかる期間は、なんと1ヶ月半から2ヶ月。そんなに待てるわけがない。

これはマズイぞ。そこでもう一つの身分証「運転免許証」の再発行手続きを最優先することにした。まず地元の運転免許センターに行く前に、住民票を取るために市役所の出張所に向かった。


住民票は身分証が無くても、名前入りの病院のカードなどが2枚あれば取得できるとのこと。これは知らなかったし助かった。そして、運転免許センターへ。


運転免許証は、免許センターに行けば当日中に再発行してもらえるというので、さっそく窓口で申請書を記入。


必要書類と手数料2600円を支払って手続き完了。待つこと数時間、無事に新しい運転免許証を手にすることができた。


これでようやく「身分を証明できる人間」に戻れた。まずは一安心だ。


・全カード復活までの道のり

運転免許証を手に入れた私は、すぐさまキャッシュカードとクレジットカードの再発行手続きに取り掛かった。身分証のコピーを添えて申請書を郵送し、あとは届くのを待つだけ。


約2週間後、まずは地銀のキャッシュカードが届く。


そこから1週間が経過して、クレジットカードも郵送されてきた。


カード決済がすべてストップしていたので、カード番号は変わってしまった。ということは各種サービスに登録していた情報を全て更新する作業が待っているが、届いたことへの喜びに比べれば大した手間ではない。


そしてついに、マイナンバーカードの再発行通知の封筒も届く。


ようやくすべてが元に戻る……と胸をなでおろしたのも束の間、よく見ると、「受け取りには配布場所の予約が必要」との記載がある。届いた時点では受け取れないのだ。ネットで予約手続きをしたところ、最短でも2週間後しか空いていない。


ちなみに私はマイナ保険証を利用していたため、紛失している間は病院に行くことができなかった。幸い歯医者の定期検診以外で病院にかかることはなかったのだが、何かあったら10割負担を強いられた可能性もある。


そして、ようやく迎えた予約当日。受け取り場所である市役所を訪問。


窓口で本人確認を済ませ……


マイナンバーカードを、無事に受け取ることができた。


財布を捨ててしまってから、全てのカードが手元に揃うまで約2ヶ月。自業自得とはいえ、本当に長い道のりだった。



・完全復活までのまとめ

今回の再発行の流れは、以下のとおりだった。


・大手銀行のキャッシュカード(アプリで即申請、約1週間で届く)
・運転免許証(免許センターへ行けば当日交付)
・クレジットカード・地銀のキャッシュカード(身分証再発行から約1ヶ月)
・マイナンバーカード(申請から受け取りまで約2ヶ月)


私のケースでは、とにかくマイナンバーカードが一番時間を食った。いずれにしても、無くしたとわかったら、即調べて行動! これがベストな選択だ。

なお、今回のケースとは違い、知らないうちに財布を紛失した場合は話が変わってくる。不正利用のリスクがあるため、気づいた瞬間にまず警察へ遺失届を提出し、カード発行会社には即日連絡してカードを止めてもらうことが最優先だ。マイナンバーカードに関しては、自治体への連絡も忘れないでほしい。

──というわけで、そんなマヌケな中年男の体験が、同じ境遇に遭ったときのための対応策として参考になれば幸いである。

執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.

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