
気にはなるけど、自分で試してみるのはちょっと……。そんな読者の代わりに人柱となり、話題のサブスクリプションサービスを1カ月(1回)だけ試してジャッジする。それがこの企画「サブスク初月だけ検証」だ。
今回の主役はパン。全国各地のパン屋さんから、冷凍パンが箱詰めで届くサブスク「パンスク」である。どこから何が届くかわからない “ミステリーパンツアー” の始まり始まり。
・パンのサブスク
パンスクのコンセプトは「おいしいパンを、旅しよう」。全国各地の提携パン屋から厳選された冷凍パンが自宅に届く。どこのパン屋からどんなパンが届くかは、箱を開けてからのお楽しみだ。
今回申し込んだ「パン旅コース」の料金は1回3990円(税込・送料込)。1回の配送で届くパンは8個前後とのことなので、1個あたり約500円という計算になるが……。
送料込みとはいえ、正直高い。貴族の遊びかよと感じてしまった。
・裏技
が、しかし! ここで朗報だ。実はこの強気な価格、ある方法を使うと1620円も安くなるのである。その方法とは、ズバリ「イオンマークのカード」だ。
イオンカード会員限定の優待ページから専用のクーポンコードを入手し、決済時にカード情報を入力するだけで、初回注文に限りガッツリ割引される(他のクーポンとの併用は不可)。
3990円から1620円引くと……なんと2370円。これなら試せる。むしろ試さない理由がないだろう!
申し込みから数日後、パンスクのロゴが入った段ボール箱がクール便で届いた。開封してみると……。
中身は大小さまざまな8個のパンと、パン屋さんからのメッセージカード。送り主は、佐賀県佐賀市にある「バッケンハイム ボルガ」というお店らしい。どうやら地元で愛される老舗のようだ。
正直なところ、私(あひるねこ)はそのお店の名前も知らなければ、そもそも佐賀に行ったことが一度もない。しかし、そんな遠く離れた場所で焼かれたパンが、今ここにある。その事実に、言いようのないロマンを感じてしまう。
・冷凍パンの味
さて、ここで気になるのが「冷凍したパンってどうなの?」という点だろう。なんとなく味が落ちていそうな気がするが……。
公式サイトによると、パンスクは独自の冷凍技術で焼き立ての香りや食感を閉じ込めているという。なんでも常温保存したパンと比較して、水分量が120%の状態を維持しているそうだ。
なるほど、よくわからないがスゴそうである。
店頭に並んでいたパンではなく、パンスク用に用意したパンを使用しているという点も興味深かった。というわけで、手順に従ってトースターで温め直してみる。
数分後──。
結論から述べると、完全にさっきお店で買ってきたパンだ。解凍したようなパサつきがまるでない。外側はパリッと香ばしく、中はもっちりとしている。
あまりにも自然すぎて、冷凍だったこと自体を忘れるような仕上がり。温め直す手間は少々あるが、このクオリティなら納得である。
目を閉じて噛みしめると、一度も訪れたことのない佐賀の風景が浮かんでくる……は、さすがに言いすぎだが、見知らぬ土地で入ったお店のような旅情を感じずにはいられない。
いつもの朝の食卓が、気づいたら旅先のカフェになっている。なるほど、これが「パンの旅」か……と、妙に納得してしまったのだった。
・縛りなし
継続のハードルも低い。サブスク(定期購入)といえば「最低〇回は続けて」という回数縛りがつきものであるが、パンスクはそういった縛りは特になし。休会・退会の手続きもサイト上で完結できる。
個人的には、他のサブスクサービスと比較してサイトのデザインやシステムが簡潔で、辞めさせないための罠がない点も好感を抱いた。
・4000円の価値はあるか?
唯一の注意点は、冷凍庫のスペースを確保しておく必要があること。8個前後のパンが届くので、あらかじめ冷凍庫を整理しておいた方がいいだろう。
4000円という定価は安くはないが、週末にコーヒーと一緒に全国各地のパンを楽しめるという体験は、やはり他に得難いものがある。日々のQOL(生活の質)を劇的に上げてくれるはずだ。
パンスクはパン単体ではなく、パンを通じて日本を旅するチケットとして捉えた方がいいのかもしれない。
気になる……でもなかなか手を出しにくい。そんなサブスクがあればリクエストボックスから教えてください。「初月だけ」をモットーに、これからもユルく検証していきます。ではまた!
参考リンク:パンスク、イオンカード 暮らしのマネーサイト
執筆:サブスク探求家・あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼今回届いたパン8個。『うめぇ~大葉のフロマージュ』
▼『タンドリーチキン』
▼『チョコ塩パン』
▼『ノア・レザン』
▼『フルーツフロマージュカンパーニュ』
▼『塩あんバター』
▼『黒糖コーヒー』
▼『ストレート食パン』