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【読者リクエスト】後楽園駅のエレベーターにある「謎のB3階」には何があるのか? 実際に調べてみた

約1時間前

通勤中にずっと気になっていることがあるので調べてくれませんか?」そんな1通のメッセージが編集部に届いた。内容はこうだ。

丸ノ内線から南北線へ乗り換える途中にあるエレベーター。そのボタンに「B3」と書かれた階が存在する。しかし案内はない。エレベーターが動いている最中、窓の外を見ると工事中のようなフロアが見えるのだが、ボタンを押す勇気がないので調べてほしい

──というわけで今回は、後楽園駅に存在する「謎のB3階」について、実際に現地で調査してきた。

・後楽園駅

後楽園駅に到着。丸ノ内線のホームを歩いていると、壁一面にドラクエの城のような絵が描かれていた。もしかして「冒険の始まり」ということだろうか。この先、困難や危険が待ち受けているかもしれない。


しかし、私は最終ステージまで突き進み、ボスを倒して姫を救出したい……そのくらいの意気込みで、謎のB3階へ向かうことにする。


・エレベーターへ

問題のエレベーターは、丸ノ内線から南北線へ向かう途中にある。


Wikipediaによると、丸ノ内線は地上2階、南北線は地下6階に位置しており、その高低差は約41メートル。これは東京の地下鉄の中でも最大クラスだという。


エレベーターに乗り込んで操作パネルを見てみると……B1(改札階)、B5(都営線連絡階)、B6(ホーム階)などと並んで、たしかに「B3」のボタンが存在していた。ただし行先の説明はどこにも書かれていない。気になる。


恐る恐るB3のボタンを押してみたところ……



流れたのは冷静なアナウンスだった。


「その階には止まりません」


一瞬の沈黙。他にも乗客がいたため、エレベーター内にはなんとも言えない気まずい空気が流れた。背中に全員の視線を感じる。「押したのはお前か」なのか「ずっと気になっていたボタンを押してくれてありがとう」なのか……圧倒的に前者の圧だった。


・見えたもの

当然、エレベーターは止まらない。やはりB3階は一般利用を想定していないフロアらしい。しかし窓の外をよく見ると、たしかにB3階らしきフロアが存在した。



人の気配のない無機質な空間。まさに “工事中のようなフロア” で、奥の扉に貼られていたのは「変電設備」という文字だった。どうやらB3階の正体は、駅の裏側を支える設備専用フロアらしい。

ざっくり説明すると、変電設備とは、電力会社から送られてきた高電圧の電気を、駅や電車で使える電圧に変換するための施設のこと。

地下鉄を走らせる、照明を点ける、エスカレーターを動かす……駅が大量の電力を消費するのは言うまでもなく、その心臓部がこのフロアに収まっているわけだ。一般客が降りる必要がないため、ボタンはあっても停止しない仕様になっていると考えられる。


・駅の裏側

──というわけで、通勤中の謎が解決できただろうか。毎日何万人もの移動を支えている駅の裏側をチラ見できて面白かったぞ。B3のボタンを押しても止まらないし、ただ恥ずかしいだけなので押さないこと。現場からは以上です。リクエストありがとうございました!


参考リンク:後楽園駅
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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