
「怒り」とは、人間の原初的な感情のひとつであり、理不尽さや不満、期待とのズレなど、さまざまな要因によって生まれるものだ。誰しも一度は「腹立たしい」と感じた経験があるだろう。
そんな怒りをテーマにした展示会「怒怒怒(どどど)ランド」が渋谷で開催されていると聞き、先日突撃してきた。今回はその様子をレポートしたい。
・怒怒怒ランドとは
「怒怒怒ランド」は、西武渋谷店で開催されている体験型展示会。SNSで話題の「いい人すぎるよ展」などを手掛けるチームEntakuが企画し、日常に潜むあるあるな怒りを笑いに変える展示やミニゲームが楽しめるスポットだ。
チケットは展示鑑賞のみの「展示鑑賞券」、ミニゲームも遊べる「展示鑑賞券+ハーフあそびパス」「展示鑑賞券+フルあそびパス」の3種類。平日・休日で値段が違うので詳しくは公式サイトを見てほしい。今回私は一番シンプルな「展示鑑賞券」を選択。休日料金で2400円(税込)だった。
受付を済ますと、イメージキャラクターのうさぎの「ウッサ」と、パンダの「プンダ」が描かれたリストバンドを渡される。普通にかわいい。
「怒怒怒ランド」と書かれた扉を開けると、
とんでもねえカオス空間が広がっていた。
このカオスな通路を抜けるとオープニングルームにたどり着き、ムービーで「みんなホントに暇なんだね」的なコメントを浴びせられる。ふーん、早速イラッとさせてくんじゃん。
そのまま「怒怒怒ランド」の遊び方について説明を受ける。どうやら「プンダエリア」と「ウッサエリア」に分かれて、我々をイライラさせてくるらしい。
ちなみにここでは怒怒怒ランドのテーマソングが流れているのだが、これがまたなかなか中毒性があった。
・いざ!怒りの空間へ
まずはプンダエリアへ。
どでかい「怒」のオブジェがお出迎え。これは相当な怒りを感じるぜ。
周囲には「私が許せない小さなこと」など、あるある系の展示や、
理不尽な「クソ占い」のコーナー、
お題に対して許せるか許せないかを選ぶ「許せないです逮捕します投票所」などの展示が並ぶ。
続いてウッサエリアへ。
ここにはLINEのやり取りのイライラを再現した「許すまじスマホ」、
几帳面な人が発狂しそうな「A型の人立ち入り禁止エリア」、
潔癖症の人が目を背けたくなる「不潔のメリーゴーランド」などが並ぶ。
そして最後には「怒っている人動物園」というコーナーもあり、日常のイライラを完全にネタ化している。
ほかにも「ふざけてるとこうなるぞ投げ」「ぶっとばすぞボンボヤージュ」「クソリプ飛ばし」「もしかして怒ってます?大会」などのミニゲームがあるが、これは上位チケットが必要なため今回は見送ることとなった。
残念だったが、怒りをテーマにした施設で無理して怒る必要もない。
・理不尽こそエンタメとして消化すべき
展示の内容は「めっちゃ腹立つ!」というより、「あー、わかる……」レベルの可愛い怒りが中心だった。
正直、「これそんなに腹立つかな?」と思う内容も結構あったが、それも含めて人の感情の差なのだろう。特に「A型の人立ち入り禁止エリア」では、A型と思しき来場者たちが深くうなずいており、O型の私は心底肩身が狭かった。
今回の展示を通して改めて感じたのは、怒りのツボは本当に人それぞれだということ。SNSを見ても、「これでそんなに怒る?」ということで炎上している場面は日常茶飯事だ。この展示会が伝えたいのは、「怒りを怒りで終わらせず、エンタメにして笑いに変えよう」というメッセージなのかもしれない。
怒りを消すことはできないが、笑いに変えることはできる。そう考えると、この「怒怒怒ランド」は、現代のストレス社会に対する、わりと的を射た企画なのではないだろうか。この展示会は26年2月25日まで開催しているので、気になる方は是非行ってみてほしい。
ちなみに個人的に一番腹がたつことは、「トイレットペーパーがきれいに使い切られているのに、次の人よろしく状態で放置されていること」です。現場からは以上だ!
参考リンク:怒怒怒ランド
執筆:大島あさ未
Photo:RocketNews24.
▼これ嫌だよね、自分も気をつけよう
▼これめっちゃわかる。先に要件を伝えてほしい。
▼通知バッチなんて余裕であります、すいません
▼急に扉を開けられた思春期の子どもの展示には、思わず「ごめん」と声が出てしまった