
先日、読者の方から「妻と2人で泊まった部屋がとても広かったので、もしよろしければ泊まってみてください」というリクエストをいただいた。どのくらい広いのかというと「柔道ができそうなくらい広い」らしい。
それはさすがに言い過ぎでは……と思いつつも、そこまでオススメするなら行ってみたい。広々とした部屋で疲れを癒したい。ってことで、実際に泊まって確かめることにした。
・ヘリテイジ浦和別所沼会館
やってきたのはJR埼京線・中浦和駅。駅から歩いて5分ほどで別所沼公園に入り、さらに園内を進むと本日の宿「ヘリテイジ浦和 別所沼会館」が見えてきた。
公共施設っぽい雰囲気だが、昭和の施設特有の落ち着きというか品が感じられる。スタッフの方から過去にサンジュン記者がステーキの食べ放題にチャレンジしたことを聞いた。ちなみに現在は「ローストビーフの食べ放題」を行っているとのこと。
ローストビーフも気になるが、今回の主役は読者推薦の「広い客室」である。チェックアウトを済ませていざ客室へ。部屋の名前は「定峰(さだみね)」とのこと。なんだかもうスゴい広そうな名前である。
・いざ客室へ
今回予約したのは「朝軽食付きビジネスプラン 緑あふれる公園内に佇むホテルで朝活!」で1泊9080円。
普段利用しているカプセルホテルよりは割高だが、一般的なビジネスホテルと変わらない価格。大浴場と朝食付きならむしろ安いくらいではないだろうか。
てか、9080円でそんなに広い部屋には泊まれないだろう。入口が道場みたいだが、おそらく中は普通よりちょっと広いくらいの……
えっ……
嘘だろ。
広い、というか広大である。完全に将軍様が眠る部屋。さすがに意味が分からない。部屋の中央にちょこんと布団が1組だけ敷いてある……フロントの方が半笑いだった理由はこれか。
・合宿で使う部屋
聞けば、基本的には企業の研修やスポーツ合宿など10名以上で利用する24畳の部屋とのこと。他の部屋が満室の時に少人数でも案内されるらしい。たしかに柔道くらいできるだろう。
あまりにも広く、コンセントが部屋の隅にしかないため、スマホを充電する際には歩いていく必要がある。この距離感のおかげで、スマホのアラームで目覚ましをかけた場合、二度寝する可能性はほぼゼロ。まあ中央で寝たらの話だが。
・殿様として
平日で宿泊者がいなかったから大浴場も貸切。広い客室だけでなく大浴場まで独り占めできてしまうとは……今日だけはマジで殿様を名乗っていいかもしれない。夢みたいだ。
・逆に眠れない
うむ、人生で一度くらい広すぎる部屋で寝るのも悪くない。こんなに広い部屋で1人で寝るのは初めてだからか、逆に寝付きはあまり良くなかったが、記憶に残る夜になった。
翌朝はフロントでいただいた軽朝食。一気に庶民的である。まあでもこれで十分だろう。今日も1日頑張れそうだ。
・もうすぐ閉館
ちなみに、ヘリテイジ浦和別所沼会館は2026年3月31日をもって閉館予定である。
1961年に埼玉県職員向けの福利厚生施設として誕生し、その後、県民にも開かれた公共施設として長年親しまれてきたが、建物の老朽化と耐震性の問題から大規模改修が難しいと判断されたそうだ。
閉館してしまうのは残念だが、閉館前に貴重なひと時を心ゆくまで堪能できたし間違いなく記憶に残る宿泊体験になった。広すぎる部屋でなかなか寝付けない夜を過ごすのも人生に一度くらいは悪くない。別所沼公園もキレイだったぞ。
10名以上の団体も余裕で泊まれるので、興味のある方は閉館までの間に一度泊まってみてほしい。というわけで、リクエストありがとうございました! それではまた!
・今回ご紹介した施設の詳細データ
名称:ヘリテイジ浦和別所沼会館
住所:埼玉県さいたま市南区別所4-14-10
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.