ガチ中華タウンである池袋西一番街、人呼んで「池袋中華街」。横浜中華街ほど観光客向けではない、ガチで中国人が食べにくる中華街である。そんなストリートを歩いていたところ、片隅の雑居ビルにランチ食べ放題バイキングの看板が出ていた。だが、この看板、ちょっとおかしい。

おそらく、池袋中華街のランチによくある一品注文でミニビュッフェがついてくるスタイルと思われるのだが、看板に書かれた7個のメニューのうち6個が焼きそばなのである。焼きそば多すぎだろ! なんかいまいちどういう店かよくわからなかったので入ってみることにした。

・池袋中華街の片隅

その店の名前は『唇辣道(チュンラードウ)』。ロマンス通りの最奥の交差点を左に曲がって右手にある雑居ビルの地下1階である。西一番街の境目である劇場通りとトキワ通りの交差点に面する区画なので、本当に片隅の雑居ビルに看板が出ていたのだ。

看板によると東北(とんべい)料理らしい。これまで食べた池袋中華街のガチ中華ランチにも東北料理を掲げてるお店はあったけど、それらともちょっと違う雰囲気を感じる。私は特に中国東北地方に詳しいわけではないので、看板を見てのなんとなくの印象だけど。

・ガチ感

焼きそば専門店とかなんだろうか。看板だけでは分からないことだらけ。入店するが早いということで地下1階に降りてみたところ……

エレベーターを出たらすぐ店になっていた。どことなく海外のフードコートみが漂っているのは、店員さんも客も中国人なのと、ガランとした空間のせいかもしれない。フロアの方は「1人」とか軽い日本語なら通じました。


・初めてのパターン

席に案内されると、注文はモバイルオーダー。ランチメニューを見てみたところ、焼きそば専門店ではない様子。麻婆豆腐定食とかも激辛鶏肉炒め定食とかも普通にある。


まあ、それにしても焼きそばの種類が多いから名物ではあるのかもしれない。


最安メニューは980円だったので、その中で1番上に記載されていた「まぜ麺セット」を注文したところ、運ばれてきたのは……


これだった。


どこがセットやねん!


具がない。それどころかつゆもない。以上? それとも後から+α的なサムシングが運ばれて来るの? ねえ、これどうしたらいいの? 茹で麺と向き合うこと数分……


ちょっとよく分からなかったので、店員さんに聞いたところ、この麺にビュッフェコーナーの惣菜を好きに乗せてセルフでまぜ麺を作るんだそうな。おお、初めてのパターン来たな。


・ビュッフェコーナー

ビュッフェコーナーに行ってみると、中華惣菜がかなり充実している。肉、玉子、茄子、きくらげなどの中華煮系から、サラダ、豆腐、揚げ物まで、ラインナップされた中華おかずは12種類。お替り自由らしい。セット部分が強すぎる。

ただ、初めてすぎて味作りの勝手が分からない。そこで周りの中国人客の見よう見まねでやってみた。ガチの人は結構盛り盛りでいくみたいである。

麺はうどんみたいなツルシコ食感。ゆえに、個人的にはおかず系だけだと物足りなく感じた。そこで薬味としてパクチーとネギを追加してみた。

実は、ミニビュッフェコーナーの隣には調味料バーがある。ここにはゴマダレやラー油から自家製海鮮タレなど各種調味料から薬味までがひと通り揃っていた。選択肢が多いから一旦スルーしたけど、食べてるうちに自分に必要なものが見えてくる。普段パクチー食べないのに、なんか香菜が欲しくなる味だ。


味変しながら自分に合ったまぜ麺を探せる。というか、探したくなるのがここの良さと言えるかもしれない。

・ミニビュッフェのパラメータが高め

もちろん、まぜ麺セット以外のランチメニューでも利用することができる『唇辣道』の副菜ビュッフェ。池袋中華街のランチに付く副菜セルフサービスとしては種類も多めで、他の店より若干ミニビュッフェにパラメータの重心が振られているイメージだ。

ゆえに、最安980円にはここだけのコスパの良さを感じた。ガチ中華の中にも色んな店がある池袋中華街。雑居ビルの奥地に今日もコスパの花が咲く。

・今回紹介した店舗の情報

店名 魚火鍋 唇辣道 池袋店
住所 東京都豊島区西池袋1-38-3 dvort池袋B1F
営業時間 11:00~23:00(ランチ月~金11:00~15:00)
定休日 無休

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼天ぷらもあるぞ

▼副菜ビュッフェのラインナップは12種類と多め

▼豆腐がめっちゃウマかった