先日、ユニーク雑貨の福袋を購入したばかりなのだが、今回はまた違う意味でユニークな福袋を発見してしまった。それが、セレクト雑貨ショップ「MAG.」の福袋である。

MAG.は、国内外からデザイン性の高いインテリア雑貨や生活雑貨を集めたショップ。いわゆる実用性重視よりも、置いた瞬間に空気が変わるタイプの雑貨が多く、オンラインショップを眺めているだけでも楽しい。

そんなMAG.の福袋が今年も販売されている。毎年好評らしいが、その中身は一体?

・MAG.の福袋は3種類展開

2026年のMAG.福袋は、以下の3種類。

・5500円(16500円相当)
・11000円(33000円相当)
・33000円(99000円相当)

99,000円相当という数字はかなり気になる。だが、中身がまったく分からないうえに購入価格もそれなりなので、よほどのファンでない限り手を出すのは勇気がいるだろう。

今回はいちばん手頃な5500円のものを選んだ。


注文から数日後、「LUCKY BOX」と書かれたピンクのシール付き段ボールが到着。

中身をすべて並べてみたところ、商品数は10点。

……が、何なのか全然分からない。とりあえず一つずつ見ていこう。


・お香、ろうそくと言えば

まずは、プランターが2つ。

ドイツデザインで、100%リサイクル素材を使ったものらしい。

5号サイズが1199円、6号サイズが1793円とのこと。

スタイリッシュすぎて、我が家にあるザ・家庭菜園プランターと並べると、浮きそうではあるが、商品自体は質感・デザインともに非常に素敵である。


続いて出てきたのは、お香が2種類。どちらも「Sagrada Madre(サグラダマドレ)」というブランドのもので、1箱8本入り、公式価格は各1298円。

Sagrada Madreは、南米発のサステナブルなお香ブランドらしい。天然素材を使用し、合成香料や化学物質を極力使わず、環境や生産背景にも配慮したものづくりを行っているという。いわゆる癒し系のお香というより、自然そのものをギュッと濃縮したような香りが特徴だ。

実際に香りをかいでみると、かなり個性が強いので好みはわかれそう。


さらに、うねりのある形が印象的なキャンドル(2本880円)も登場。

撮影しながら、「お香に、ろうそくに……」とぼそぼそ独り言を言っていたら、小学生の娘にこう聞かれた。


今日は仏壇の福袋あけてるの?


違う。けど、気持ちわかる。


・オシャレすぎてついていけない

次に出てきたのは、発泡スチロールに厳重に守られた謎の陶器。

どうやら、「Pom Hucha(ポム フチャ)」という貯金箱らしい。花瓶シリーズ「Pom」をベースにしたデザインで、複数並べることで空間をアートのように演出できる、というコンセプトの商品だ。

価格は約3000円が半額表示で1496円になっていた。とっても素敵なんだけど、オシャレすぎて我が家では、浮いてしまいそうと思い、そっとしまった。


・花瓶とフォトフレームと「これはアリ」

ここからまとめて、3つ開封してみる。

中から出てきたのは、右から順にフラワーベースとフォトフレーム、そして謎のアイテム。


まずはフラワーベース(1793円)、要するに花瓶

一見シンプルなガラス製だが、上部と下部で構造が分かれており、下は水を入れるスペース、上は花を支えるフレームとして機能する仕組みだ。中央の格子状フレームが茎を支えるため、背の高い花や細い花でも安定しやすい。

切り花だけでなく、ドライフラワーや水耕栽培にも使えるとのことで、使いこなすことができれば、かなり映えそうなアイテムである。


続いてフォトフレーム(1991円)。

やわらかな色合いと丸みのあるフォルムで、置きでも壁掛けでも使用可能。写真を入れなくても、そのまま置いておくだけでインテリアとして成立しそう。


そして、一番左にある、細長い木の棒と小さなマグネット(1199円)。

最初は「何これ?」だったが、メモや写真を立てられるフォトスタンドだと判明。

これは正直、結構いい。場所を取らないし、もらったら「センスいいね」と言いたくなるやつだ。


・確かにコスパは良き

一番最後に出てきたのは、木箱入りのタオル(2750円)。

約70回洗ってもクスノキの香りが続くと紹介されている。

コットン100%の生地に、日本九州産のクスノキオイルをマイクロカプセルで塗布加工したハンドメイドタオルらしい。


どういうこと?


でもコットン100%で肌触りもよく、香りも主張しすぎない。シンプルに、これはうれしい。


改めてすべて並べてみるとこんな感じ。総額は、約15000円だった。

全体を通して感じたのは、「よく分からないけど、嫌いじゃない」という感情だ。

実用性重視の人には正直向かないが、「このオシャレなものは一体何だ?」と考えながら開ける体験そのものは楽しいし、この雑貨が似合う部屋にしたいなという妄想もアリ。

MAG.の福袋は、生活を便利にするというより、暮らしにちょっとした違和感と刺激を持ち込みたい人向け。気軽に買うとオシャレすぎて戸惑うかもしれないが、お得にオシャレ雑貨を楽しみたい人にはおすすめな福袋だった。

参考リンク:MAG.福袋
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.

▼普段自分では選ばないような雑貨に出会えるのが楽しい

▼パッと見、どんな商品なのかがわからない