
ジャンボ〜! チャオスだよ。今回も、僕が訪れたレストランについてレポートするね。
アフリカ最大級スラムでもあるキベラスラムに『キッコーマン・レストラン』というお店があるんだ。
このお店は、キベラスラムで一番人気のレストランだと言ってもいいだろう。
スラム・ツアーでキベラを訪れる観光客にとってのホットスポットになっている。
・日本のソース(醤油)が現地で大人気
たとえば、日本から来たお客さんが「キベラスラム・ツアーに連れて行って!」と僕に頼むと、決まってこの「キッコーマン・レストラン」にポテトを食べに行くことになるんだ。
面白いのは、日本のお客さんがこの店を見ると、すごく喜んでくれること。そして「キッコーマンは、日本でとても有名なソースなんだ」と教えてくれる。日本人の多くが、このソースを気に入っているそうな。
このキッコーマン・レストランのシェフは、すごいんだ。お客さんの希望に応じて、ポテトにキッコーマンソースを直接混ぜたり、ソースと一緒に煮込んだりしてくれるんだよ。
そのポテトが、もう本当にとっても美味しくて! 僕も日本のお客さんも、お腹を壊すことなく、美味しくポテトを食べられるから、安心しておすすめできるレストランなんだ。
・地元の人には少し高いポテト
気になるお値段だけど、ポテトは一皿100ケニアシリング(約120円)で売られているよ。
キベラに住む人たちは、この店に来てポテトを食べる時に、「もっとキッコーマンソースをかけて!」と追加でソースを頼むことが多いんだ。
追加のソースは40ケニアシリング(約48円)で売っているんだけど、この値段はキベラの多くの住民にとっては、ちょっとお財布に厳しいみたいで、気軽に来られない人も多いかな。
・キッコーマンソースの流通の秘密
僕が店員さんに「このキッコーマンソースはどこから手に入れているの?」と尋ねてみたんだ。
すると、店員さんは「キベラスラム内でキッコーマンソースを広めてくれている日本人がいるんだ」と教えてくれた。
そして、この『キッコーマン・レストラン』が、その日本人からたくさんのソースを分けてもらえる中心的な場所になっていて、そこからキベラスラム内の他の小さなレストランにもソースを分け与えているという。
日本のソースが、はるか遠いキベラスラムでこんなに愛され、人々を繋げているなんて、本当に素敵なことだよね。てな感じで、クワヘリ!
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.