
数あるラーメンチェーンの中でも、特に高額なイメージがあるのが一蘭だ。たしかにあの半個室空間は非日常感があってよい。が、豚骨ラーメンとして見ると少々お高めである。
そのためここ数年は足が遠のいていたのだが……つい先日、別の記事の取材で久しぶりに一蘭へ行く機会があったので、せっかくだから豪遊してみることにした。
・豚骨ラーメンにしては……
豚骨ラーメンは安さを売りにしている店が多い。秋葉原では最近、1杯500円の店がオープンした……と、ロケットニュースに書いてあった。
「博多風龍」や「博多天神」といった都内の人気チェーンを見ても、基本的にどこも安さに重きを置いているイメージだ。客もそれを求めて来ているはずである。
かく言う私(あひるねこ)もその一人で、だからこそ一蘭にはここ数年、ほぼ入った記憶がない。最後に利用したのはコロナ前ではなかろうか。ずいぶん久しぶりだ。
一蘭はまず最初に食券を買うシステム。私はいつもノーマルの『天然とんこつラーメン』しか頼まないのだが……値段を見て驚いた。
税込1080円。
・さらに高価に
まさか一番安いラーメンで1000円超えとは……。ちなみに、2019年2月公開の記事では税込890円となっている。この6年の間に約200円値上げしたらしい。
しかし、今日は豪遊するつもりなので普通のラーメンは頼まない。もっとも高額な全部のせ『ICHIRAN 5選』を注文だ。そのお値段……なんと税込1850円である。銀座かここは。
もちろんこれだけでは終わらせない。生ビールに……
『煮こみ焼豚皿』とやらも頼んでみよう。
一蘭でラーメン以外のメニューを注文するのは初めてだ。こちらの『煮こみ焼豚皿』は、煮込んだ豚ロースに醤油ベースの甘辛なタレを絡めた、いかにも酒のつまみ的なジャンクな一品。
ちなみに、この『煮こみ焼豚皿』をライスの上に半熟塩ゆでたまごと一緒にのせたものを『一蘭丼』と呼ぶらしい。なるほど、そういう食べ方もあるのか……。
とそこへ、いよいよラーメンがやって来た。味の濃さ、こってり度、にんにくはすべて基本。青ねぎとチャーシューあり、秘伝のたれ2分の1、麺かためでオーダー。
さらにセットの海苔、追加チャーシュー、きくらげ、半熟塩ゆでたまごも登場し、現場はさながら総力戦の様相を呈してきた。
これ以上はテーブルが狭くて置けないが……
それでも行く! 早々に替え玉投入!!
こうして数年ぶりの一蘭を堪能したのだった。ビール1杯分くらいならまだお腹に余裕があるが、並んでいる人がいるのでここらで退散することにする。さらば一蘭、また来るよ。
・いくらなのか?
それでは気になる合計金額を発表しよう。『ICHIRAN 5選』と『煮こみ焼豚皿』、生ビール1杯でお会計は……
税込3050円!
替え玉追加で税込210円!
しめて税込3260円!!
ちなみに先日、私と妻、娘(5歳)の3人でサイゼリヤに行ったら、お会計が税込3280円だった。これはサイゼが安いのか? それとも一蘭が高いのか? どっちなんだろうか。
一つ言えるのは、一蘭で豪遊するにはそれ相応の覚悟がいるということ。久しぶりの一蘭はたしかにおいしかったが、私には秋葉原の500円の豚骨ラーメンの方が身の丈に合っているのかもしれない。
参考リンク:天然とんこつラーメン 一蘭
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼余談だが、隣の席の男子高校生2人組が余裕で替え玉までしていて敗北を感じた。やはり都心の高校生はリッチである。